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P「響のお漏らしが省略されてるのが許せなかったんだ!!」響「?!」 

カテゴリ:アイマスSS

1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/17(土) 23:19:59.05 ID:/vaoNR3/0

伊織「『失敗禁止!彼女のヒミツはもらなさい!』・・・?」
で響のお漏らしが省略されていたので。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1353161998


2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/17(土) 23:20:25.46 ID:/vaoNR3/0



P「青い海! 白い砂浜! 眩しい太陽! ビキニの響! まさに常夏だな!」

響「……11月だけどね……」ガチガチ

P「……すまん」

厚手のコートを羽織り、缶コーヒーを両手で抱えている響はいつもの元気っ子の姿ではなかった。
撮影が始まったら元気っ子としての姿を振りまいてくれるだろうが。寒がり兼暑がりの響にこんな酷を強いているのは心が痛む。


3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/17(土) 23:24:02.70 ID:/vaoNR3/0


P「屋内って話だったんだが、急遽変更になってしまってな……。
いや! それくらい響のビジュアルがこう、なんて言うか沖縄ー! って感じだったってことだよきっと!
監督のハートにティン! ときたんだよ!」

響「別にプロデューサーを責めてるわけじゃないさー。むしろ仕事を取ってきてくれたんだから感謝してるくらいさー」

P「なるべく早く終わらせてもらえるようにするからさ、響も頑張ってくれ。
あ、スタッフさんに頼んでほっカイロとか貰ってくるよ。寒かったら俺のコーヒー飲んじゃってもいいからさ」

響「ん……ありがと」

P「ちょっと待っててな?」


4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/17(土) 23:26:32.92 ID:/vaoNR3/0


あ、プロデューサー行っちゃったぞ……ブラック飲めないのに。ホント気が利かないさー……。
……なんで空なの分かったんだろ?

せ、せっかくだらからこ、コーヒもらうぞ。……か間接キ……。

響「うぎゃー! 意識したら飲めなくなっちゃったぞー!
いや! べつに意識なんてしてないぞ自分! そう! 寒いから! 寒いから!」

ガッとやって! パッと取って、ちゅってつけて……。

……に、にがいぞー。


5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/17(土) 23:29:24.53 ID:/vaoNR3/0


P「ほっカイロと紅茶貰ってき……大丈夫か響? アイドルがしちゃいけない顔してるぞ」

戻った俺を迎えてくれたのはコーヒー片手に時が止まっている響のしかめっ面だった。
頼むからフレーム内ではその顔しないでくれ。

響「なんくるないさー……プロデューサー、ブラック好きなのかー?」

P「ん? まぁそれなりにな。そうかブラック駄目だったか」

響「……努力するさー」プルプルニガァ


6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/17(土) 23:33:30.72 ID:/vaoNR3/0


P「無理するなって。口直しにほれ、紅茶となんかのクッキー。」

響「ありがと。なんのクッキー?」

P「さて……はと麦? のクッキーらしい。色々効果があるらしいぞ。美容効果とか無病息災とか」

響「……お守りみたいなクッキーだな。貰うけど」

P「後10分くらいで準備できるってさ。響の笑顔見せてくれよ」ニコッ

響「あ、当たり前さー! もうプロデューサーが足腰立たなくなるような奴を見せてやるさー!」

P「普通のでいい普通ので」


7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/17(土) 23:36:47.05 ID:/vaoNR3/0


それでは響さーん! 撮影準備できましたので宜しくお願いしまーす!

響「あ、はーい! すぐいきまーす! よろしくだz……よろしくおねがいしまーす!」

愛い奴め。後は響がすんなりOK出してくれれば言うことなしだな。
帰りになんか温かい食べ物でも買ってやるか。

うん、このクッキーうまいな。ぼそぼそしてるけどコーヒーとか紅茶には合いそうだ。

おお寒っ。


8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/17(土) 23:40:50.86 ID:/vaoNR3/0


カメラさん「いいねいいねー! 響ちゃんの元気さが伝わってくるよ!」

響「そ、そうか? へへっ」

カメラさん「よし、次はこう波を蹴る感じで、もうカメラにかけちゃうくらいの勢いで!」

つ、冷たすぎるぞ。こんなの海じゃないぞ! 美ら海はもっと温かいぞ!
日本はこんなに寒かったのか!? 沖縄は11月でも海に入ろうと思えば入れたけど、これは無理だぞ!

カメラさん「さあ来い! 響ちゃん!」

でもスタッフさんも頑張ってるんだ、自分だけ弱気なのは、かっこ悪いぞー……。

響「行っくぞー!」


9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/17(土) 23:44:22.66 ID:/vaoNR3/0


現場に戻ると響がプロ根性を発揮していた。寒空の下、足元だけとはいえ海に入るなんて俺には出来ない芸当だ。
じゃあ俺は俺に出来ることをするとするか。

貰ってきたほっカイロをコートの中に仕込んでやる。後は貰ってきたジャスミン茶を入れてっと。
ジャスミン茶とさんぴん茶って同じなんだな。食べ物は……止めておこう。そんなにプロポーションが変わるとは思わないけど、念のため。

――――――――――

P「む、コートが暖かいぞ。プロデューサー! 貴様コートを尻にしいておったな!」(裏声)
P「いえ、響殿が寒いと思いまして胸の中で暖めておりました」
P「こやつめ、ははは!」(裏声)
P「フハハ」

――――――――――

よし。


10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/17(土) 23:46:46.88 ID:/vaoNR3/0

コヤツメハハハ
フハハ

……何かよからぬものを感じるぞ。自分がおもちゃにされてるような……。
あ、プロデューサー戻ってきたのかー……あれか。

カメラさん「オッケー! よし次行こうか響ちゃん! 次はこう、上目遣いな感じで」

響「こ、こんな感じか?」

砂浜に座ってカメラを見上げる。うぅ、こういうのは恥ずかしいぞー。

カメラさん「悪くないよ~でももうちょっとこう、そう好きな人を見る感じで」

響「す、好きな人?!」

カメラさん「そうそう! レンズ越しに好きな人が居ると思って」


11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/17(土) 23:50:08.51 ID:/vaoNR3/0


響「そ、そんなの居
カメラさん(漢)「ハイ! その顔頂き!」

響「ふ、不意打ちは卑怯だぞー!?」

好きな人なんか居るわけ無いぞ! 自分はアイドルなんだし……。
チラッと休憩所に視線を送る。編集者の人と談笑してるプロデューサーと目が合った。
「頑張れよ」と聞こえなくても届く声と、子供のころから見ていたような笑顔……。

か、顔だけ暑いぞ……。



12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/17(土) 23:54:03.18 ID:/vaoNR3/0


P「お疲れさま、かなり上出来だったんじゃないか?」

響「そりゃ自分完璧だかックシュン」

P「風邪ひくぞ、ほれ」

暖めておいたコートを掛けてやる。やっぱ小さいよな響。
袖に手とか隠れてて、下から覗く生足が健康的でちょっとエロい。これも撮っておいたほうがいいんじゃないか?

P「あと数枚撮って終わりだそうだ。監督さんも気に入ってくれてたぞ」

響「それはありがたいけど……次は暖かいときに撮りたいぞ」

P「はは、善処するよ」

ジャスミン茶の入ったコップを両手で暖めるようにしてちびちびと飲む響。
俺もそれに倣ってちびちびと……コーヒーのほうが好きだな。


13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/17(土) 23:56:34.98 ID:/vaoNR3/0


これ、さんぴん茶だよね。用意してくれたのかな。
懐かしいな、にいにいと将棋とかしながら飲んでたなー。
……うん、いっぺーまーさん。

……自分にいにいとプロデューサーを重ねてみてるのかな? 島離れて、ホームシックで。
いっぱい家族も居るのに情け無いぞ。こんなんじゃまたハム蔵にからかわれるさー。

でも、ほんとに重ねてるだけなのかな?
別ににいにいと回し飲みなんて意識しないぞ。やっぱ違うのかな。


14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/17(土) 23:59:48.70 ID:/vaoNR3/0


P「響、そろそろ準備しておいたほうが良いな」

響「っひゃ! か、考えごとしてたんだからびっくりさせないで欲しいぞ!」

P「すまんすまん。で、どんなこと考えてたんだ?」

響「それは……秘密だぞ。乙女には秘密の1つや100個くらい有るもんなんだぞ!」

P「ミステリアスなのは響には似合わないよ。ほら、元気出して行って来い! 監督、また仕事くれるってさ!」

響「ほんとか! うん、がんばってくるさー!」

やっぱ響は元気なほうがいいな。そういうコンセプトで売り出してるし。
響も人気が出始めてるからな、少しでも世間への露出が増えるのはいいことだ。事務所的にも。

さて、事務所帰ったらスケジュール練り直さないとな。

――――――――――


15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:03:31.18 ID:5muiDon20


――――――――――

P&響「ありがとうございましたー!」

偉い人「いやいやこちらこそだよ! んもう最高! バンバン使っちゃうよ~!」

P「はい、ありがとうございます! 今後ともお付き合い宜しくお願い致します!」

偉い人「硬い硬いよP君。いや~いま765来てるよね~、今のうちに仲良くしちゃおうかなぁ? うん、今度飲みに行こうよ! 高木さんとも久々に会いたいしね~。あ、知ってる? 高木さん昔ねまだ自分がディレクターやってたころにさ、あれ何年ぐらい前かな? ウチがまだ社名変わる前だから――」

P(響、戻って着替えてて良いぞ)
響(え? いいのか?)
P(この人昔話始まると長いからさ。体も冷えちゃうだろ。大丈夫だよ)
響(分かったぞ)

響「じゃあ自分は失礼するぞー」

偉い人「おつかれ~またよろしく~! あ、他の子にもよろしく言ってね~」

――――――――――


16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:06:56.59 ID:5muiDon20


――――――――――

うー、まだ寒いぞー。もっと厚着してくればよかったぞ。

――――――――――

偉い人「――でね、高木さんとこうどういうテレビをやりたいかって話になったんだけどね。やっぱ――」
P「ハハハ(話が長い)」

――――――――――

このクッキーおいしいけど、口の中がぱっさぱさになるぞー。

――――――――――

偉い人「――やっぱアイドルは具像でなきゃいけないと僕は思うんだよ、それこそ『私はうんこしません』ってぐら――」
P「確かに(長い。こっちはアイドルを待たせてるんだよ)」

――――――――――

の、飲みすぎておなかがたぷたぷだぞー。


17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:10:57.53 ID:5muiDon20


――――――――――

えろい人「やっぱ響ちゃんの魅力はあの健康的な四肢にあると思うんだよ」
えろいP「分かりますか! やっぱりその路線で売り出しているアイドルなの「でもギャップがまた良いじゃない!」
えろいP「ギャップですか?」
えろい人「そう! ギャップよギャップ。これなんか今日撮った中でベストを競う出来のヤツなんだけどね、分かる?」
えろいP「(ゴクリ)……分かります。この上目遣いで恥じらいが出ててはかなげで」
えろい人「でも健康的でしょぅ。カメラくん曰く『気の抜けた瞬間を捉えた』ってさ」
えろいP「気の抜けたですか。それともまた違う感じがしますが。何と言うか、見てるこっちまで恥ずかしくなるような」
えろい人「まるで見てる側が恋しちゃうみたいでしょ? でしょ。765の子だと雪歩ちゃんとかがこんな表情巧いんだけど」
P「雪歩はか弱い女の子路線で行っているので、ばっちりなんですが」
偉い人「まだ若干脅えが入っちゃうんだよね~。それもそれで悪くないんだけど、まだギャップを出せるまでには行ってないかな~」
P「そこらへんはプロデューサーである私の責任です」
偉い人「まだまだのびしろがあるってことよ! じゃまた次も宜しく頼むよ~」
P「もちろんです! 今日はありがとうございました!」

――――――――――


18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:13:13.92 ID:5muiDon20


P「ごめん響! 待たせた!」

響「な、なんくるないさー」

P「車ん中で待っててもらえば良かったな……ごめん気が利かなくて」

響「そんなこと無いぞ! プロデューサーはいつも自分たちのこと気にかけてくれてるさー!
今日だって仕事の話が長引いちゃったんだろ?」

P「そ、そうだな。うん、こうアイドルの売り出し方の路線というかなんというか……」
(言えない、ギャップ萌えとか褐色について話してたら20分以上経ってたなんて言えない!)

響「……それにプロデューサーを待つなら別になんぷ……」

P「ほら、10秒ターボ2時間ヒートで車暖まったから。高速でちゃちゃっと帰ろう!」

響「そ、そうだな! ちゃちゃっとかえろー!」


19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:16:49.46 ID:5muiDon20


P「そうだ響、手洗いとか大丈夫か?」

響「この辺お手洗い無かったぞー。けど多分なんくるないさー」


20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:19:47.41 ID:5muiDon20


――――――――――

――それでは交通情報です――
――に掛けて事故のため渋滞となってお――

――――――――――


21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:23:26.76 ID:5muiDon20


やっぱ人乗せてると安全運転になるよな。
横目で助手席の響を盗み見ると曇ったウィンドウに何かを描いているようだ。
外との気温差で結露が凄い。ちょっと温度を下げようかとも思ったが、助手席に座っている響のために止める。

P「ひびきー、俺の鞄に入ってるガム取ってくれ」

響「いいぞー。ちょっとまっててー」ゴゾコソ

左耳にものを漁る音が聞こえてくる。多分大口のほう探してるな。

P「前ポケットの、小さいほう」

響「ん、これか。自分ももらっていい?」


22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:26:52.35 ID:5muiDon20


P「おお貰っとけ貰っとけ」
口の中にミントの刺激が広がる。うん、寝るわけにはいかないからな。
隣人はガムを両手で持って眺めている。

P「食べないのか?」

響「……もらっとくんだぞ」

P「そっか」

響「そうだぞ」


23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:30:11.12 ID:5muiDon20


P「……そうだ、皆に何か買っていこうか!」

響「おぉ、いいな! なに買うなに買う?!」

P「う~ん、響は何がいい? 俺は暖かい食べ物でも買って帰ろうと思ったんだけど」

響「肉まんとかか? う~ん、事務所まで持つかな?」

P「冷凍のヤツかって事務所で解凍すればいいと思うぞ」

響「それもいいな! うん、そうしよう!」

――――――――――


24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:33:27.34 ID:5muiDon20


――――――――――

プロデューサーの運転は安心するぞ。社長の送迎は危なっかしいからなー。
あー、暖かくてゆらゆらでねむくなってきだぞー。

うー、でもちょっとおしっこしたいぞ。

響「ねぇぷろでゅーさー、休憩じょ……どうしたのプロデューサー?」

P「……捕まった」

響「へ?」

車は、緩やかに停止する。


25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:36:52.09 ID:5muiDon20


――――――――――

律子「はい、はい、分かりました。春香とやよいの送迎は私のほうでやっておきます。
え? 響の予定の確認ですか。はい、グラビア撮影の後は特に入ってません。
はい、分かりました。お伝えしておきます。じゃあプロデューサー殿もお気をつけて」

スケジュールの詰まった予定表を見る。うん、私だけでも大丈夫。

小鳥「撮影で何かトラブルですか?」

律子「撮影は問題なく終わったそうですが、渋滞に捕まったと。あ、春香とやよいの送迎には私が行きますね」

小鳥「はい、よろしくお願いします。
あ、社長また経費で呑んでる」

――――――――――


26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:39:03.74 ID:5muiDon20


P「参ったな、一向に動く気配がない」

響「そ、そうだね」

P(まずったな。土産買ってる暇はなさそうだ)

響(まずいぞ、お、おしっこ……)


27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:42:26.30 ID:5muiDon20


こ、こんな事になるなら言って欲しいぞ……。
うぅ、寒いからって暖かいもの飲みすぎたぞー。

P「……響、イライラするのは分かるが貧乏ゆすりは止めとけ」

響「へ? あ、ごめんプロデューサー。イライラしてたわけじゃないぃっ! ……さー」

P「癖なのか?」

響「違うぞー、これはそのぉ…………ぁ」

お、お腹痛いぞぉ……。でも、が我慢しなきゃ。

P「もじもじしてどうした?」

響「気にしないで欲しいさー!」

P「シーサー? 駄洒落か?」

響「ぐ、偶然だっぁあ……ぞぉ!」


28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:45:08.17 ID:5muiDon20


……響大丈夫か? 内股でもじもじしてそわそわしてるけど、腹でも減ったか?

P「1時間もすれば動くと思うからさ、もうちょっと我慢出来るか?」

響「いちじかん?! そんなのむりだぞ!!」

P「はは、響は食いしん坊だな。貰ったクッキー殆ど一人で食べてまだ足りないか?」

響「へ? ……あ、そそうだな、足りないぞー! じゃなくて!! うぅ……イエルワケナイゾー」


29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:48:17.07 ID:5muiDon20


1時間も待てるわけないぞ! ど、どうしよう? どっかに停めてもらって外で。
え? 自分プロデューサーにトイレしたいからそt……そんなのもっと言えるわけないぞ!! 絶対嫌われるぞ! プロデュースしてもらえなくなるぞ! ぷ、プロデュースしてもらえなく……なったらじぶん、自分生きてく自信がないぞー……。

うん、1時間我慢してみせるさー!
それに高速道路ってよく分からないけどトイレぐらいあるさー。……あるよね?

響「ねぇプロデューサー? 高速道路にもといっ! ぁう……あ」

P「ん? どうかしたか?」

が、我慢しなきゃぁ。

響「な、なんでもない……ぞ?」

P「そ、そうか?」

響「うん!」

――――――――――


30: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:51:40.26 ID:5muiDon20


――――――――――

お、お腹押されてる、みたいだぞー、なんでさー! 刺されてるみたいに痛い……あぁぅ、ぁい痛痛いたい痛い!!

響(んっ、フーっふーふーぅ……)

P「全然進まないな」

響「……そだね……」

あ、屈むとちょっと楽だぞぉ。ちょっとだけ……。

P「おい響、大丈夫か? 具合でも悪いのか?」

響「大丈夫、だいじょうぶだからぁ」

P「いや……大丈夫には見えない。ちょっと顔見せろ」

響「だいじょうぶだから! 今はちょっと構わないでほしいぃ! ん!」

んあぁ……ち、力抜いたら全部出ちゃいそうだぞぉ。


31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:54:36.27 ID:5muiDon20


変な汗かいてきたぞ…………漏らしたらシート交換しないとなー。
は! なに考えてるんだ自分! 車なんて弁償できないぞ! でも車ってどんぐらいするんだろう。
100万円とかなら弁償できるぞー。あ、でもかぞくのみんあのごはんがちょっとすくあくなちゃうぞー。
でもとっとくらいなならみんあにも我慢してもらわないお……。

はっ! 何考えてるんだ自分! お金とかじゃなくて漏らすところなんてプロデューサーに見せられるわけないだろ!
じゃあプロデューサーが外に出てくれれば。

んあ! 違うぞ自分! 誰かが代わりにおしっこしてくれればいいんだぞ!
そっか、それならいいのかー。


32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 00:57:22.43 ID:5muiDon20


響「ぁ……んぅ」

P「構うなって言われても、な」

だからと言って「はいそうですか、それでは失礼いたしやす」とはいかないだろ。
響に何らかの異常が発生していることは火を見るよりも明らかだ。車中の暖房が効いてるとはいえ汗を掻き過ぎている。
少し前まではもぞもそして前かがみになるから眠いのかとも思ったが、今は暴れ回りたいのを我慢しているようにしか見えない。
掻いてる汗も、脂汗にしか……。

P「なあ響、どこか痛むのか? さするぐらいh「さわらないで!」

P「……え?」


33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:00:28.05 ID:5muiDon20


響「……ぁ。違うちがうんだ! えっと、その、ごめんぷろでゅう! ……ぅさぁ」

P「…………いや、俺は触るし構うぞ。今の響は普通じゃない。どうしたんだ?」

響「ぁひっ! べぇついへきだぞーぉ」

P「平気に見えるか!」

響「……ぉおきいこえ出さないでほしいぞ……でちゃう」

P「俺も昔虫垂炎我慢してテスト受けたことあったけど、そんな感じの汗掻いてた。
なあ響、どこか痛いなら我慢しないで言ってくれ。渋滞で救急車は入れないかも知れないけどそこまで担いでいってやるし、
伊織に頼めばドクターヘリぐらい出してくれるかも知れないからさ」

響「だ、だいじょう……だからぁ、おね……がいだぁ今はみないでぇ」


34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:03:10.64 ID:5muiDon20


P「なにをそんなに我慢して
響「だめぇ! 何でもするから今はこっちみちゃだめぇ!
あしたずっとレッスンでもいいから、なんお仕事するから!
だいすえいなぷろりゅーさーのいうことなんでもきうからぁ!」

P「え? 響今何て」

響「もうハム蔵のひまわりのたねたべないからぁいぬ美まいにちぶらっしングするから!
はるかのお菓子つまみ食いしないからたかねであそんだりしないからぁ!
かみさあおねがいだからぷろりゅーさはみあいでぇ!!」


35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:06:14.86 ID:5muiDon20


響「ぁ……やぁ……ぷろでぅ、みないれ……やだ……!」チョロ


36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:10:04.36 ID:5muiDon20


響「いやだ、やだ、やだぁ」チョロ…チョロチョロ


37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:13:44.10 ID:5muiDon20


響「とまってっとまってよ! おねがいとまってぇ! あっやぁぷろりゅさ見ないでよぉ!」チョロロロロ

P「え、あえっと……」

目を背けてやるべきだ。誰しもこんな所を見られて嬉しいわけがない。でも、

響「あ、あっ……あっだめぇ、あっ……」シャーーー

絶望と羞恥、そして放心と恍惚を溶かしたような表情を浮かべながら、頬を染めて涙を流し、

響「……あふっ、あっ……ふぁ……ぅ」シャー

暑さからと我慢から掻いた汗でうなじを濡らして、力なく口を開きながら、

響「…………ぅあっ……っん……ぐすん」ピチャヒチャ

こちらを上目遣いで懇願するようにしながら失禁する響を観て、言い表しようのない嗜虐感を抱いてしまっていた。
渋滞が途切れたのは、ちょうどその時だった。


38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:16:17.86 ID:5muiDon20


――――――――――

P「……じゃあ、ちゃちゃっと着替え買ってくるから待っててくれ」

もう高速は降りた。といってこのまま響を事務所なり家に帰すわけにはいかない。
しまむらなりユニクロなりで下着やジャージを買ってきて着替えさせる必要があるだろう。

響「……」

P「な?」

あれから響は心此処に在らずといった具合で下を向いてしまったままだ。
話しかけても壊れたラジオのように謝罪を繰り返していたが、一先ずそれは治まってくれた

響「……うん」

それでも……危うすぎる。薮蛇を突くと崩れてしまいそうだ。

――――――――――


39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:19:45.16 ID:5muiDon20


適当なねずみ色のスウェットと、多分入る下着を買って戻る。
こんな羞恥プレイ二度としな……これも今の響の前じゃ禁句だな。

P「お待たせ。とりあえず着替え。濡れちゃったのはコッチの袋に入れてくれればいいよ」

後部座席のウィンド越しに買ってきたものを塩ビの袋ごと渡す。
こっそり買ってきた缶コーヒーはポケットに隠す。

響「……ん」

P「車の中で着替えられるか? あ、終わるまでどっか行ってるから」

外で着替えさせるわけにはいかないよな。世間様の目もあるし、寒かろうし。

響「近くにいて……離れないで」

P「……では近辺の護衛をさせて頂きます」


40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:22:42.87 ID:5muiDon20


さてと、これからの対応を練る必要があるかな。
ドアを背にして熱を持った缶コーヒーを開ける。暑さが冷えていく身体に心地いい。

最善手は全部無かったことにして、俺も響もこのことを忘れることだろう。
それが平和だ。……でも響にそれが出来るか? 心理学とか医学に明るくない俺でも分かる、あのまま放置したら絶対にトラウマが残る。
じゃあどうすればいい? ……ああ! 布の擦れる音とさっきの響の顔で考え事なんか出来るか!!

響「……着替えたよ」

P「あ、おう。外に出てどうした?」

味気ないスウェットでも素材が違うと光るなー……じゃなくて。


41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:25:15.91 ID:5muiDon20


響「……ごめんなさいプロデューサー。ごめんなさい、車弁償するから」

P「そんなこと気にするな。下ばっかり見て、響らしくないぞ?」

車を挟んで対面……無いとは思うけど逃げられでもしたら、不味いな。
移動しておくか。

P「それにこんなオンボロ弁償することないさ。765プロの皆の稼ぎでもっといい車買えるのに、社長がケチってるだけだからな」

響「その分いっぱい働く……どんな仕事もうけるから、いっぱい働くから」

……若干噛み合ってないな。くっそ、どうすりゃいい?

P「だから気にしなくてもいいよ。ほら、外寒いだろ? 早くハム蔵やいぬ美の居る家に帰ろう……響?」


42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:28:20.65 ID:5muiDon20


響「……プロデューサーが直せって言ったらどんなことでも直すから」

響「プロデューサーがしろって言ったらどんなことでもするから」

響「だから、だからお願いしますプロデューサー」

響「じぶ、私のプロデュースやめないでください!」


43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:31:41.07 ID:5muiDon20


流れる涙を拭おうともせずに、目に涙を溜め自分を懇願をする。
全幅の信頼が、その支柱が、消えないようにと自分に懇願をする。

響「ふぁプ、プロデューサー……」

考えるよりも先に、体が、腕が動いた。
腕の中に、熱の塊を感じる。

響「じぶ、私きたな
P「汚くない。俺は響のプロデュースも止めない」

壊れないよう力一杯抱きしめてやる。
人目? 世間? 知るかそんなん。

P「俺はそのままの、自然体の響をプロデュースしたい。だから何も変わるな。何も直すな」
響「うんっ、うんっ」

腰にぎゅっと手が回った。


44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:34:46.03 ID:5muiDon20




P「俺は、響がアイドルを頑張れなくなるまで響のプロデュースを止めないよ」




45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:37:29.42 ID:5muiDon20


――――――――――


通い慣れた道、見慣れ見飽きた通り。速度もそこそこに事務所へとひた走る。
この寒空にパワーウィンドウを前回で走っているのは、こいつだけだろう。
後部座席にはトップアイドル候補生が一人。助手席には俺の零したコーヒーの染み。
それだけだ。

……冬の匂いに混じって唐翌揚げ、焼き魚、味噌汁。どっかの定食を混ぜ合わせたような匂いが漂ってくる。
765プロ御用達の大衆食堂の匂い。

P「着いたぞ」

響「ありがと!」


46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:40:14.41 ID:5muiDon20


P「おう。じゃあまた明日な」

響「うん、でもホントにいいのか? やっぱ自分が正直に話したほうが……」

P「いいのいいの、気にすんなって」

響「で、でも自分家族がトイレちゃんと出来ないときは叱るし、しつけだってするぞ」

P「なんだ? 響は俺に躾けて欲しいのか?」

響「へ? ……ち、ちちっ違うぞ! 別にそういう意味で言ったんじゃなくて!
うぎゃー! えっち! えろ! 変態!! 変態プロデューサー!!」

まったく、どっちが変態なんだか。


47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:43:17.76 ID:5muiDon20


P「響がなに考えて赤くなってるかは知らないが、いいんだよ。誰も悪くないし誰も損しないだろ?
俺は許したし、俺が律子とか音無さんに小言を言われるのは別に構わない」

響「でも、自分プロデューサーに迷惑かけっぱなしな気がするぞ」

P「それもいいの。大人は子供の迷惑を受けるもんなんだよ」

響「……自分子供じゃないぞー」

P「俺から見たらアイドルの子なんて皆子供だよ。
……それに」


48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:46:44.10 ID:5muiDon20


響「それに?」

P「大人は子供の前なら格好を良くしなきゃいけないんだよ」

P「アイドルと同じさ。俺の前では幾ら爆睡してても構わないし、幾ら転んでも構わない。
男が苦手でも構わないし、どんなに大食漢でも構わないし、……どんなに弱音を吐いても構わない。
でもファンの前では皆ファンが望むアイドルとして舞台に立つ。
大人も、子供の前なら子供が望む大人の姿をしてなきゃいけないんだよ」

響「そう、なのか?」

P「そうなの」


49: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:49:15.82 ID:5muiDon20



響「……プロデューサーの前ならいいのか?」

P「ものにもよるけどな」

響「……プロデューサーの前なら甘えていいのか?」

P「場所にもよるけどな」

響「家族みたいにぎゅーってしたりとか頭なでたりしいいのか?」

P「いつでもいいけどな」

響「……にいにいみたいに頭なでたりぎゅーってしたりしてくれるのか?」

P「今直でもいいけどな」


50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 01:56:49.41 ID:5muiDon20


響「……へへへ」

とん、と響が倒れ掛かる。そしてこちらに頭を寄せぐりぐりと俺の胸に頭をこすり付ける。
……インコみたいだな。

響「これからもプロデュース……ずっとプロデュースしてもらうぞ!」







おしまい


51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/11/18(日) 02:01:54.19 ID:5muiDon20

お付き合いしてくださっていた方がいらっしゃれば、ありがとうございました。

初ssで右も左も分かりませんがアイマスssに足跡を残せたと思って。


53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/11/18(日) 03:02:42.96 ID:zmN11eqDO

素晴らしい…乙


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