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律「にゃんこいやー?」梓「ドッグイヤー!」 

カテゴリ:けいおん!SS

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 15:51:43.62 ID:ut3/8GTh0

代理
ID:i8SdoItK0


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 15:54:16.11 ID:i8SdoItK0

【前編】律「にゃんこいやー」



律「なぁ~あずさー」

梓「んー…」カキカキ

律「あずさってばぁ~」ユサユサ

梓「ちょっと!?揺らさないでよ!?字がブレる!」

律「あ。す、す、すいません!?」バッ

梓「…」カキカキ

律(殴られさえ…しない…!?)

律(…さみしーし)

律「…」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 15:56:03.81 ID:i8SdoItK0

梓「…」カキカキ

律「なぁなぁ」

梓「…」カキカキ

律「ねぇねぇ」

梓「…」カキカキ

律「…」しょぼーん

梓「……なに?」カキカキ

律「くじらって自分の身体の重みで死ぬらしいぞ」

梓「へー、そうなんだぁ」カキカキ

律「だからさ、旅行行こうぜ」

梓「…」ピタッ

律(おっ!やっと止まった!そのままこっち向けっ!!)

梓「まったく意味がわからない」カキカキ

律「あー…もうっ!!」

梓「?」カキカキ


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 15:58:36.71 ID:i8SdoItK0

律「あー、さ、いや、あのね、だから旅行行こうって誘ってんの!」

梓「くじらの話してたじゃん、さっきまで」カキカキ

律「くじらはもうどっか行きましたー。水平線のかなたー」

梓「じこちゅう」カキカキ

律「じこちゅうじゃありませんー」

梓「その語尾のばすのやめて。なんかイライラしてくる」カキカキ

律「」

梓「あと」

律「…ん?」

梓「旅行はムリ」カキカキ

律「なんで!?」ガーン


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 15:59:42.62 ID:i8SdoItK0

梓「いや…なんでって言われても」カキカキ

律「金ならあるぞ!?私いっぱいバイトしたから!!」

梓「いや、…お金の問題でもなくってさ」カキカキ

律「なんだよ…なにが問題だっていうんだよ」

梓「私、受験生なんだけど」カキカキ

律「はっ」

梓「いや、忘れてないでよ」

律「わ、忘れてなんかないぞ!?」

梓「はいはい、目を泳がせないで」

律「ぐぅ~~」

梓(あ、今の顔かわいい)


律「いいじゃん、いいじゃん。お前頭いいんだし。2、3日くらい休んでも大丈夫だって」

梓「そりゃたしかに。私、律より頭いいけどさ」

律「おい」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:01:24.88 ID:i8SdoItK0

梓「こないだの模試もちゃんと合格圏内には入ってるけど」

律「ちょっと待て。それは聞いてないぞ」

梓「うん。今初めて言ったから。すごいでしょ?」フフン

律「うん…すなおにすっごいです…」

梓「というわけで、旅行はムリです」カキカキ

律「いやいやいやいや。ちょっと待って。お待ちになって梓さん」

梓「あー!もー!!」

律「どうしたいきなり牛になって」

梓「りつー、勉強の邪魔しないでよー!!」

律「せっかく会いに来たのにこの言い草!?」

梓「だって、律が勝手に会いにきたんじゃん…今日会う予定じゃなかったのに」

律「…」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:04:19.65 ID:i8SdoItK0

梓「いつも平日は部活と律の話相手でちゃんと勉強できてないから、
  休日の今日くらいはちゃんとしようと思ってたのにさ」

律「…」

律「…わかったよ…勉強の邪魔してごめん…」スッ

梓「あ…(ちょっと言い過ぎたかな。帰っちゃう…?)」

ガサゴソ

梓「ん?」

律「寝るから、ひと段落ついたら起こして」ゴロン

梓「…私のベッドなんだけど」

律「うるせー勉強しろおやすみ」

梓「…」

梓「おやすみ…」

律「…」スヤスヤ

梓(バイトで疲れてるのかな?)

梓「…私も勉強がんばろう」ヨシッ


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:08:55.69 ID:i8SdoItK0

―――――


ペラッ

ペラッ

律「…あ、そだ」

ガサゴソ

律「へへへ…いつもは嫌がって撮らせてくれないからな」

パシャ

律「…うん。…やっぱ、かわいいじゃんか」

律「保存、保存っと…」ピッピッピ


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:11:40.11 ID:i8SdoItK0

梓(…ん、なんかまぶしかった…)

ペラッ

律「うむ~」

梓(あれ…律がいる…なんで…?夢…?)

律「ここじゃないんだよなぁ~」ペラッ

梓(夢だよね?いつも会いたくても会えないんだし)

律「…お!ここいいかも!!候補候補!!」オリッ

梓(…りつ…どうせ夢だし抱きついちゃえ)

ぎゅぅうううう

律「うへ!?」

梓「えへへ~~、りつぅ~~会いたかった~~」

律「え!?あ、あずさ!?いきなりどうしたんだ!?」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:14:14.61 ID:i8SdoItK0

梓「会いたかったぁよぉ」ぎゅううう

律「え?あ、う、うん。私も会いたかった…って、うん!?」

梓「ん~~~」

律(え?なにこれ!?ほんとになにこれ!?)

律(起きたら梓が机に突っ伏して寝てたから
  ベッドに寝かしてその横で旅行雑誌みてただけなんだけど)

梓「すき」

律「…へ?」

梓「大好きだよ~、りつ」ぎゅうう

律「うっ…っはぁ///」カァア

律「ちょ、ちょと!?あずさぁ!?こ、これ以上抱きつかれるとなんというかりっちゃん正気が保てなくなってやばいんですけど!?///」

梓「ん~~あったかーい」モゾモゾ

律「いや、いやいや、背中に腕回すなよ!?み、密着度が上がってるって!?///」

律「ってか、もしかしてこれって遠まわしに『もういいよ』みたいなこと言われちゃってる!?」

梓「ん~~♪」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:19:11.79 ID:i8SdoItK0

律「…ってそれはないか」

律「梓が高校卒業までダメってあれほど言ってたしな…」

律「…寝ぼけるほど、疲れてるのかな?」チラッ

律「おーい、おーい、あずさやーい」ユサユサユサ

梓「ん~なに~りつぅ~~、夢の中くらい自由にさせてよぉー」

律「いや、夢じゃないからこれ。私、今ここに存在してるから」リアルリアル

梓「ん~…」

梓「・・・・・・・へ?」ガバッ

律「お、おはよ~あずさぁ」ハハハ

梓「え?…え?あれ?夢だよね?あれ?」

律「いや…お前私が部屋に遊びに来てるの忘れたのか?」

梓「」

律「…」

梓「あ」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:24:15.60 ID:i8SdoItK0

律「お前が机で寝てたからさ、ベッドに運んだんだよ…」

律「疲れてるみたいだな…いつもちゃんと寝てるか?」

梓「」

律「おい、なんかしゃべれよ…てか、そろそろ離れてほしいんだけど」

梓「」

律「話すか離すかしてくんないと、襲っちゃうぞ~」ガオー

梓「う」

律「う?」

梓「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

どんっ

律「おわっ!?」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:29:09.57 ID:i8SdoItK0

梓「うわああ恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!私とんでもないこと口走った」

律「いきなり大声だすなバカ!!びっくりするだろ!!
  あと、私をぞんざいに扱うな!」

梓「うああああああ!!恥ずかしい恥ずかしい!!消えたい!!今すぐ灰になりたい!!」

律「あぁ…たしかにお前の性格だと恥ずかしいな、あれは。
  でも、それでも私は梓に生きることをぜひお願いしたい」

梓「うわああああん!!!」(枕エコー中)

律「まぁ…しばらくはそうして枕に顔突っ伏しとけよ…そっとしといてやるから」

梓「ああああん!!!さっきの私きえろ!!きえろぉおおおお!!!!」(枕エコー中)


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:34:45.35 ID:i8SdoItK0

ペラッ

ペラッ

律「あーここもいいなぁ。しるし、しるしっと」オリッ

梓「」

律「…」

律「…おーい、そろそろ枕から頭あげろよ。放置プレイはさみしいんだぞー?」

梓「ん"ー、りつぅ~」モゾモゾ

律「たはは…、ばっか、お前…なんて顔してんだよ」

律「顔真っ赤じゃん」

梓「…だって」

律「ん?」

梓「幻滅…してない?」

律「なにが?」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:39:24.90 ID:i8SdoItK0

梓「…あんなこと言っちゃって…」

律「あー…たしかにな。梓に『好き』」だなんて久しぶりに言われたよ」

梓「…そんなことないと思うけど」

律「…まぁ、べつにいいけどな」

梓「うれしい?」

律「当たり前でしょ」

なでなでなで

梓「えへへ…頭なでられるのすき」

律「それは奇遇だな。私も梓の頭をなでるのが好きだよ」ナデナデ

梓「…ねぇ」

律「ん?なに?」

梓「りつと…もっと一緒に居たい…」

律「…え?なに…さっきので頭おかしくなった…?」

梓「…なんで?」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:44:51.11 ID:i8SdoItK0

律「なんでって…そんなこと普段言わないじゃんか」

梓「…そうかな?」

律「そうだろーが。私の声聞きゃ『ばか』『でこ』言いまくりやがって」

梓「だって」

律「なんだよ」

梓「つよがんないとさ、律の悪口言ってないとさ、寂しくていろいろ嫌んなっちゃうんだもん…」

律「…」

律「…そっか」

梓「うん。そうだよ。だから、毎日電話してても全然たんないんだよ?本当は」

律「あぁ…うん。そうだな…それは、まぁ、その…私も同じだよ」

梓「ほんとう?」

律「本当だよ。電話、毎日してるけど…って言っても私がバイトで遅いときはメールで終わっちゃうけど!」

律「何回してもさ、なれないよな、電話切る瞬間のあの寂しい感じは、さ」ハハハ

梓「うん…律も?」

律「おう。寂しくてたまんないよ。梓の声聞いた後で1人であの部屋に残されるのは」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:49:12.57 ID:i8SdoItK0

梓「…」

律「だからさ、たまには一緒に、本当に1日中ず~~っと2人で一緒に居たいな、って思って」

梓「だから、旅行?」

律「そゆこと」

梓「…旅行かぁ」

律「だめかな…?」

梓「…変なことしない?」

律「するわけないじゃん。こんなに拒まれるのだって、梓に考えがあるからっしょ?」

律「なに考えてるのかはしらないけどさ」

梓「うん…まぁ…」

律「それなら、手だせるわけないじゃん」

梓「でも、たまに胸さわる!」

律「それはあれだ。手が重力に負けて、その落下地点がたまたま梓の胸なだけだ」

梓「なに言ってるの?」

律「うん、ほんとになに言ってるんだろうって自分でも今思ったからツッコミはなしでお願い」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:51:45.25 ID:i8SdoItK0

梓「…ったく」

律「で、旅行、どうっすか!?」

梓「どうって言われてもなぁ…」

律「さっきも言ったけど、バイトしてお金はたくさん余ってるから費用は全部こっちもちでいいぞ!」

梓「え…いや、なんかそれは悪いよ。律が自分で働いて稼いだお金なんだから自分のために使いなよ」

律「なに言ってんだよ。だから、旅行費に使うんだよ」

梓「…なかなか恥ずかしいことをいうね、キミは」

律「自分の気持ちに正直なだけです」

梓「言うようになったね」ヨイショ

律「うるせぇ。お前は生意気すぎる!!あとなんでカチューシャとってんだ」

梓「最近カチューシャしてるとこしか見てないから」

律「あぁ…たしかに、最近ずっとつけてるかも」

梓「私と律は対等じゃなきゃ意味がないんだよ」

律「それ、いまいち意味わかんないんだけど。あと対等ならこれもとっていいよな」ホドキホドキ

梓「また結ぶのめんどくさいんだけどなぁ…」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:53:32.54 ID:i8SdoItK0

律「まぁまぁまぁまぁ!いいじゃんいいじゃん!!」ヘヘッ

梓「…ゴムちゃんと置いといて」

律「ん」

梓「…わかんないならわかんないでいいからさ」

律「ん?」

梓「いつまでも、傍にいてね?」ギュ

律「…おう。まぁ、それはこっちのせりふだけどな」

梓「え?なんで?」

律「あたりまえだろ。お前ふつーにかわいいんだから。
  いつぞやも一緒に街歩いてて、どっか行ったと思ったら、なんか変な男に囲まれて困ってるしよ」

梓「だ、だって、あれはそのっ!!
  律が歩くの速くてさっさと行っちゃうから…そしたら声かけられて…」

律「あー、思い出したらむしゃくしゃしてきた」ガシガシ

梓「ご、ごめんっ」

律「じゃあ、旅行行こうな?」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:55:14.11 ID:i8SdoItK0

梓「え…それとこれとは別…」

律「な?」

梓「…」

梓「…いいよ」

律「ほんと?」

梓「うん…その、私も行きたくなってきた。律と旅行」

律「うわぁーー、なんだかうれしいな!!旅行いけるのかぁ!!梓と!!」

梓「へへ…うれしい?」

律「おう!!よし、そうと決まったらさっそく…!!」ドン

梓「あ、旅行雑誌…」

律「どこ行くかこれ見て決めようぜ~♪」

梓「てか、ちょっと待って」

律「ん?なんだよ。ほら、梓も見てみろよ。いいとこいっぱい載ってるぞ?」

梓「この雑誌、…ちょっと角折りすぎじゃない?」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:57:15.48 ID:i8SdoItK0

律「ん?これ?あぁ、ドッグイヤーっていうんだよ。梓知らないの?」

梓「いや、知ってるけど。これ、雑誌のほとんど折られてるじゃん」

律「あぁ、うん。だな。見てたら行きたいとこいっぱいあってさ~」

梓「…そんなに楽しみ?」

律「そんなに楽しみ!」

梓「そっか。ならいっか」

律「ん?なにが?」

梓「ん~ん。なんでもないよ」

律「そか。あ、梓!!これみてこれ!!シャチが見られるんだって!!ここの水族館!!」

梓「シャチかぁ~~、私はイルカが見たいなぁ~~」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 16:59:08.90 ID:i8SdoItK0

旅行前日

梓「じゃあ、○○駅で待ち合わせね!」

律『おう!その駅がちょーどお互い住んでるとこから同じくらいの距離だしな!!』

梓「たのしみだねぇ~」

律『へへへ。楽しみだなぁ。今日は早くねろよ!』

梓「律もね!」

律『じゃあ、電話切るぞー』

梓「はーい、じゃあまた明日ね~」

律『ん~』

梓「…」

律『…』

梓「なんで切らないの?」

律『え?梓が切るんだろ?』

梓「え?今『切るぞー』って言ったの律じゃん」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:01:55.23 ID:i8SdoItK0

律『え?言ったっけ?』

梓「言ったよ!」

律『いや、言ってねーよ』

梓「いやいやいや、言ったから!!」

律『言ってねーし!』

梓「ほら、はやく切ってよ!!電話代もったいないよ」

律『お前が切れよ!!てか、電話代気にするとかいまさらだろ!!』

梓「うっさい!!りつから切ってよ!!」

律『いーやーでーすぅううう』

梓「あーもう!そういう風に語尾のばすのやめてってばっ!」ピッ

梓「…あ、間違えてボタン押しちゃった」

梓「…ま、いっか」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:06:16.36 ID:i8SdoItK0

当日

梓「…」ポツン

梓「…遅い」

梓「もう着いてもいいころなのに…もう予定の時間の電車来ちゃうよぉ…」

梓「てか、昨日遅くまで勉強してて根不足だからこのままじゃ電車酔うかも…」

梓「さっきかった酔い止め飲んどこ…」ゴク…ゴク…

梓「ふぅ…」

ピリリリリリリリ

梓「あわわわわわわ!?で、電話!?」

梓「あっ…!?」バッ

ピッ

梓「もしもし!?りつぅ!?ちょっと今どこにいるの?」

律『あずさぁ~~ごめん』

梓「へ?なにどうしたの?私ずっと待ってるんだけど!?」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:11:23.92 ID:i8SdoItK0

律『えへへ~~、あのな~~、…怒らない?』

梓「そういうのいいから!ど、どうしたの!?もしかして事故にでもっ!?」

律『風邪ひいた』

梓「」

律『てへ!なんかごめんちゃい!』タハッ

梓「…今どこ?」

律『いえ…のっ、っげ、げんかん…』

梓「玄関!?なんで寝てないの!?」

律『いや、家でようと思ったんだけど…ハァ…ちょっと無理だった…はは…は』


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:16:17.92 ID:i8SdoItK0

梓「いや、そんな息絶え絶えに笑われても…」

律『いやーなんか、ほんとすまんっ!!』

梓「空元気もださなくていいから!!」

律『ず…ずびばしぇん…』

梓「…あーもう!とりあえず、ベッドもどって!」

律『んあ?』

梓「今からそっち行く」

律『へっ!?あ、ちょ!?あず-』

ピッ

梓「…」

梓「…ばか」


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:21:11.07 ID:i8SdoItK0

―――――

トントン

梓「はいるよー」

『へーい』

ピッ

律「よーす、あずさぁ~元気ィ~?」ヘラヘラ

梓「…『元気ィ~』じゃないでしょ。そんなヘロヘロな声だして…」

ドサッ

律「お、なにか買ってきたのか?」

梓「一応…薬局寄って、スポーツドリンクとか…」

律「あんがと」

梓「うん。今熱どれくらいあるの?」

律「…えと…さっきで38度9分…」

梓「38度9分!?病院は!?」

律「…行ってない」タハッ


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:26:06.35 ID:i8SdoItK0

梓「保健証どこ!?」

律「…えと…たぶん、そこらへん」

梓「そこらへんって!?もう…!!ちゃんとしようよ…先輩…」

律「たはは…」

梓「まったく…こんなズボラな性格でよく1人暮らしする気になったよね」

律「んー…まぁな…」

梓「唯先輩たちみたく寮入ればよかったのに…」

律「…」

梓「1人でやたら広い部屋貸りてるし」

梓「ここら辺あさるよ?」

律「…んー…」

梓「…ないなぁ」ガサガサ

律「だってさぁ…」

梓「?」ガタンッ


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:31:23.80 ID:i8SdoItK0

律「1年たったら、お前ここくるだろ?」

ガサガサ

梓「…へ?」

律「はーくしゅん!」ズルズル

梓「どこに…?あ、ティッシュ」

律「ここに…あんがど」Here is here.

梓「…ここ?」

律「うん」チーン

梓「…」

律「うへぇ…」ズズッ

梓「あ?なにか飲む?」

律「ん。のどかわいた…」

ガサッ

梓「はい、これ」

律「さんきゅ…」ゴクゴク


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:36:32.08 ID:i8SdoItK0

律「…ふぅ」

律「ならはじめっから1人暮らししてたほうが楽かなーって思ってさ」

梓「へー…」ガサガサ

律「お前が引越しする時に私も引越しとか、なんかめんどくさそうだし」

梓「そか…」

律「…ん」ズズッ

梓「…あ、保健証あった」

律「お…よかった」

梓「じゃあ…病院いこっか…あ、着替えないと」

律「あ。あぁ。自分でするから」

梓「そっか…」

律「…」

梓「…」

律「いや、こっち向かれてるままだと着替えづらいんですけど…」

梓「あっ!ご、ごめん!!向こうむいとく!!」クルッ


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:41:09.65 ID:i8SdoItK0

律「…ん」

モゾモゾ パサッ ガサガサ 

梓(…な、なんか)

律「うおぉ…風邪ひいてると…服着替えるのもきついな…」ズズッ

梓(音だけって…変に緊張するなぁ…)ドキドキ

律「…んっぷぅ~~」

梓「着替えた?」

律「う、うん。着替えた…」グタッ

梓「だ、大丈夫?」クルッ

律「なんとか…ズズッ…」

梓「脱いだ服、洗濯しとくね」ヒョイヒョイ

律「あ…ごめん…」

梓「きつかったらちょっと座ってて」

スタスタ


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:45:15.90 ID:i8SdoItK0

律(はぁ…ぼーっとする…)

律(でも、なんでか全然大丈夫だな…)

律(いつもなら風邪ひいて熱出たら、精神的にきてるんだけどな)

スタスタ

梓「回してきた」

律「ん、さんきゅ…」

梓「じゃあ、病院いこうか!」

律「…あ」

梓「ん?どうしたの?1人で立てる?」スッ

律「…うん…」ヨイショ

律「…」


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:47:15.89 ID:i8SdoItK0

梓「?どうしたの?」

律「やっぱ、肩かして」

梓「うん。いいよ」

律「へへっ。さんきゅー…ズズッ」

梓「…よいしょっ!」

律「…ふぅ…」

律「あんがと」

梓「じゃ、いこっか」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:50:00.83 ID:i8SdoItK0

―――――


梓「…やっと帰ってこれた…」グッタリ

律「…ズズッ」グッタリ

梓「まさか夏風邪と診断されるために4時間も待たされるとは…」

律「…ズズッ」

梓「大丈夫?」

律「うん。なんとか…待ってる間に悪化したような気もするけど…」

梓「だよね」

律「でも、梓が膝まくらして寝せてくれたから…まだましかな…ズズッ」

梓「そっか」

律「…またしてくれ」

梓「きゃっか」

律「ちぇ…はっくしゅ!」



56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:53:01.68 ID:i8SdoItK0


梓「おかゆ作ったら食べる?」

律「うん…食べる」ズズッ

梓「じゃあ、作る」

律「お前作れるの?」

梓「…」

律「…」

梓「たぶん…」

律「…たぶん」

梓「あ、でも!!自分で風邪ひいたときは作るから!!作れるんだよ!!本当に!!」

律「へ~…ズズッ」

梓「ただ、自分以外の人の口に合うかどうかが心配なだけ」

梓「自分が食べるならいくらでもいい加減でもいいけど、人が食べるとなるとね」

律「梓が作るならなんでも食べるよ」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:55:23.05 ID:i8SdoItK0

梓「…そう?」

律「まずくても」

梓「ぜったいおいしいの作ってやる!!」ダッ

律「…ははは。かわいいやつめ」

律「ちょっと…出来るまで寝とこう…」ポスン

律「…あ、代理店にキャンセルの電話してない…やばい…」

律「てか…キャンセル料でバイト代消えるかもな」ハハハ

律「まぁ…いいや」チラッ

梓「りつー!!…おかかとたまごどっちがいいーー!!」

律「へへ…」クスクス

律「梓がこの部屋にいるって、なんだかそれだけで無条件に落ち着くな」ウトウト

梓「りつー?どっちがいいー?」タタタ

律「んー…りょうほう…えらべない…」

梓「あれ?…寝ちゃう?…ちゃんとふとんかけないと風邪ひくよ」

律「もう風邪はひいてるよ」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:57:20.29 ID:i8SdoItK0

梓「そういうツッコミだけきちんとしなくていいから」

律「あずさー」

梓「ん?なに?」

律「風邪ひいてごめんな~。てか、私から旅行さそったのに…」

梓「…あれ?柄にもなくセンチメンタル?」

律「…そういうこと言うなよ…結構悪いと思ってるんだから」

梓「あはは…ごめんごめん。ん~~でも、別にいいよ」

律「え…?やっぱ旅行行きたくなかった?」

梓「いや、そういうことじゃなくて」スッ

なでなで

律「…ん」

梓「『律と一緒にいる』っていう私の旅行の目的は達成できてるから」

わしわしわし

律「こらこら、病人で無抵抗だからってワシワシすんなよ…」

梓「ふふっ~~」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 17:59:20.99 ID:i8SdoItK0

わしわしわし

律「怒ってない?」

梓「怒ってないよ」ニッコリ

律「そっか…よかった」

梓「うん。…旅行はまた今度いけばいいよ。だから、今はおかゆ食べて元気になって?」

律「ありがと…あずさ」

梓「どういたしまして、りっちゃん」ヘヘヘッ


【前編】 律「にゃんこいやー」 終わり


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:01:17.75 ID:i8SdoItK0

【後編】 梓「ドッグイヤー」



律「なぁ~あずさー」

梓「んー…」カキカキ

律「あずさってばぁ~」ユサユサ

梓「ちょっと!?揺らさないでよ!?データ消える!」

律「あ。す、す、すいません!?」バッ

律「…って揺らすだけでデータ消えるわけないだろ!!」

梓「うん。だね」カタカタ

律(相手にすら…されて…ない…!?)

律(…さみしーし)


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:05:22.18 ID:i8SdoItK0

律「…」

梓「…」カタカタ

律「なぁなぁ」

梓「…」カタカタ

律「ねぇねぇ」

梓「…」カタカタ

律「…」しょぼーん

梓「……なに?」カタカタ

律「うさぎってさみしくて死ぬらしいぞ」

梓「へー、そうなんだぁ」カタカタ

律「だからさ、旅行行こうぜ」

梓「…」ピタッ

律(おっ!やっと止まった!そのままこっち向けっ!!)

梓「まっっったく意味がわからない」カタカタ


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:09:06.76 ID:i8SdoItK0

律「…」

梓「…」カタカタ

律「まちぼうけーまちぼうけーある日せっせとのらかせぎぃー」

梓「…」カタ…カ、タ

律「そこへうさぎが飛んで出て…ころりころげた…木の…ねっ…あー…もうっ!!」

梓「?」ッターン!

律「あー、さ、いや、あのね、だから旅行行こうって誘ってんの!」

梓「うさぎの話してたじゃん、さっきまで。てか、歌うたってたじゃん。そのまま歌ってなよ」カタカタ

律「うさぎはもうどっか行きましたー。ころげましたー」

梓「ころげたっていうか、まぁ、首の骨折ちゃって死んじゃうんだけどね、うさぎ」カタカタ

律「」

梓「…」カタカタ

律「…」

律「…お茶のむ?」

梓「…」コクン


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:14:12.89 ID:i8SdoItK0

律「こういうときだけ反応しやがって…調子のいいやつめ…」ッタク

律「ええぇ…っと…、今、紅茶の葉っぱ、なにがあったっけか…」トタトタトタ

梓「…」

梓(…旅行かぁ…)

梓(2年前は結局、行こうとしたけど律が風邪ひいていけなかったんだっけ…たしか)

梓(・・・…あれも2年前のことなんだ…)

梓(時間って過ぎるのはやいなぁ…私ももう、大学2年生か…せわしない2年だったな、なんか)…カタカタ

梓「…」カタ、タ

梓(最近、青空見てないなぁ…)カタカタ

梓(まぁ、学期末のレポートに追われてるからしかたないんだけどね…)カタカタ

梓(…でも、これが終わったら…)チラッ

律「まちぼうけぇ~♪」トタトタトタ

律「ん?なんだよ、人の顔みて」


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:19:13.05 ID:i8SdoItK0

梓「えっ!?あ、ううん!な、なんでもないっ!!」

律「?…まぁ、いいか。ほれ!これ飲んで効率あげろよっ!!」スッ

梓「うん、ありがとう」

律「・・・」

梓「?なに?律こそ人の顔みて」

律「いや?なんでもないっ!」ヨイショ

梓「変なの」フーフー

律「お前に言われたくないね」フーフー

梓「うっさい」ゴクッ

律「・・・」ゴクッ

梓「・・・!」

梓「あれ・・・こんな紅茶うちにあったっけ・・・?なんかはじめて飲むような・・・」ゴクッ

律「うまい?」

梓「うん・・・おいしい」


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:26:02.52 ID:i8SdoItK0

律「それはよかった。こないだ出かけたときに紅茶専門店みたいなとこで買ってきたんだ」

梓「へ~、そうなんだ。てか、そんな店近くにあったの?」

律「うん、ちょっと遠かったけどなかなかいい店だったよ」ゴクゴク

梓「そうなんだ・・・」ゴクッ

律「なんか珍しい紅茶がたくさんあってさ。この紅茶もその1つで、四葉のクローバーの紅茶なんだってさ」

梓「四葉のクローバーねぇ・・・、たしかに飲んだことないな・・・」

律「…でも、うまいな」ゴク

梓「うん」ゴク

律「へへへ・・・、っと、もうこんな時間か・・・バイト行かなきゃ」ドッコイショ

梓「あ…」


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:31:26.78 ID:i8SdoItK0

律「ん?まぁ、邪魔者は消えるんでしっかりレポート仕上げとけよぉ!!」ニシシ

律「今日はあんま遅くならないで帰れると思うからっ」

梓「・・・あ、う、うん。じゃあ、バイトがんばってね。私もレポートがんばる」

律「おーう。じゃ、いってきます」

梓「うん、いってらっしゃい」


バタン


梓「・・・てか、律ってレポートとかないのかなぁ・・・してるとこみたことないけど・・・」

梓「まぁ、3年生だし、そういう授業はもうないのかもね」

梓「…よしっ!!人のことよりまずは自分のことだ!!レポート残り3本がんばるぞー!!」オー


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:36:09.94 ID:i8SdoItK0

―――――

梓「・・・お、おわっ・・・た・・・」グッタリ

梓「一晩で3本とか、・・・やればできるじゃん・・・わたし・・・へへ・・・へ」

梓「・・・多少、むりくり文章つなげたり、文章の最初と最後で言ってること違ったりして、
  まっしろに燃え尽きた感はあるけど・・・」スッ

梓「・・・へへへ・・・りつ、喜んでくれるかな・・・?」

梓「・・・よし」ペラッ

梓「・・・ふむ・・・ふむ・・・」ペラッ

梓「・・・あ、いるか。それにシャチも!!」オリッ

梓「・・・ふむ」ペラッ


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:41:19.54 ID:i8SdoItK0

―――――

バターン

律「ただいまーーー!!」

梓「あ、お、おかえ、り・・・りつ・・・」

律「ん?ど、どうしたんだ、お前そんなに息絶え絶えで・・・」

梓「・・・ちょっと、限界点突破しちゃったというか・・・へへ」

律「?」



72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:45:14.65 ID:i8SdoItK0

梓「ねぇ、りつ」

律「ん?なに?てか、お前晩御飯食べた?なんか・・・出かけたときとあんま部屋の様子が変わってないような気がするんだけど」

梓「旅行いこ」

律「腹減ってるならなにか作ろうか?たぶんチャーハンくらいなら材料あると・・・」

梓「あ、じゃあ、チャーハン食べたい。今日昼から何も食べてないから」

律「おっけ~、なら、すぐ作るなぁ~」ガサガサ

梓「はーい」

律「♪~~」ガサガサ

律「・・・ちょっと待て」ピタッ

梓「?」

律「今なんつった?」

梓「旅行いこうって言った」

律「・・・」

律「・・・」

律「・・・っつえ!?」


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:50:04.99 ID:i8SdoItK0

梓「なんて声だしてんの・・・」

律「旅行って・・・!?えっ!?旅行!?梓が!?1人で!?」

梓「なに言ってんの。1人でなわけないでしょう。
 あなたと行くんです。ほら、これを見なさいっ!」スッ

律「うん?」

律「あーー!!旅雑誌っ!!」

梓「えへへー、もう行きたいとこたくさんチェックしてるからねー」

律「え・・・、な、なんで急に!?」

梓「急にじゃないよ?ちゃんと計画してたんだから」

律「え、え、え?てか、お前、レポートは!?」

梓「まぁ、予想外の授業で思わぬレポート提出があったから余裕で計画狂ったけど、
  もうそれも終わらせたし、大丈夫」

律「・・・」

梓「・・・あ、あれ?黙らないで何か言ってよ?」

律「・・・梓」

梓「なに?」


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:52:38.56 ID:i8SdoItK0

律「私は今・・・猛烈に感動しているぞ~~~」ガバッ

梓「うわっ!?」

律「へっへ~~、まじかーそうかー!!うわー梓と旅行いけるのかー!」ギュウ

梓「ちょ、ちょっと!くるしい!くるしい!?」

律「あ、す、すまん。うれしくてつい」ユルメ

梓「ったく・・・そんなにうれしい?」

律「あたりまえじゃないですかー!!」エヘヘ

梓「・・・そっか、ならよかった」エヘヘ

律「ん~~・・・そっかそっか~旅行かぁー旅行かぁー♪」

梓(なんかすっごい浮かれてる・・・・こんな律、久しぶりにみたかも・・・)

律「あ、雑誌見せて!見せて!!」

梓「あ、うん。はい」スッ

律「お、さんきゅ~。あ、ページ折ってるな、・・・えと、あれ?これってなんていったっけ?たしか動物の名前だったよな・・・」

律「にゃんこいやー?」ダッケ

梓「ドッグイヤー!」ダヨ


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:54:56.02 ID:i8SdoItK0

律「あぁ!!そうだったそうだった!!ドッグイヤーだ!!」

律「・・・それにしても、あずさ、結構おったな・・・大概ページの端折ってるじゃん」

梓「・・・いいじゃん、別に・・・なんか、どこ行こうって考えてたらいきたいとこたくさんあってさ・・・」

律「へへ、だよな。これって、どこいこうかって、考えながらページ折るの楽しいんだよな」

梓「・・・どこいきたい?」ペラペラッ

律「ん~~、どこがいいかなっ・・・、このページの折られてるとこ・・・・あ、いるか!いるかみたいな!!」

梓「そうなんだ。イルカいいね!!」

律「あ…シャチがいる!!梓!!ここ、シャチがいるよ!!」

梓「そうなんだ~、シャチがいるんだねぇー」ヘェー

律「おう!うれしいな!シャチ見たかったんだよな、シャチ!!でもって次は~次は~~」ペラペラペラッ

梓「・・・えへへ」

律「ん?どした?あずさ」

梓「んーん、なんでもなーい!」


78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:56:44.71 ID:i8SdoItK0

旅行前日

律「♪~~」

梓「すっごい楽しそうだね」

律「おう!明日は旅行だからな!!楽しみすぎて今日は練れないかもっ!!」

梓「いや、そこは寝ようね、ちゃんと」

律「あったりまえだろ~~♪」ハッハッハ

梓「うわー、テンション高くてちょっとついてけないなー」

梓「とりあえず・・・テンション高いまんまでもいいんだけど、そろそろ寝ないと明日起きれないよ?」

律「だな~♪電車の時間も早いし・・・そろそろ寝るかっ!!」

ピリリリリリ

律梓「ん?」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 18:58:40.99 ID:i8SdoItK0

律「あ、私のケータイだ」

梓「こんな時間に誰から?」

律「誰だろう・・・あ、唯だ!」

梓「?」

ピッ

律「もっしー、どうしたゆいー」

唯『りっちゃーーん!!たすけてぇええええええ!!!!』

律「は?いきなりどうしたよ、お前」

唯『レポートが終わらないよぉおおおお!!!!』

律「…」

律「・・・レポート…って?」

梓「・・・」

唯『え?りっちゃん忘れたの?水曜日の1コマ目のやつ。
  あれ、学期末のテストない代わりにレポート提出だったじゃん!』

律「え・・・」


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 19:00:11.58 ID:i8SdoItK0

唯『・・・もしかして、りっちゃん忘れてた・・・?というか、私もさっき思い出したんだけどね!!』

律「いや、そこはお前いばれないだろ・・・ははは・・・つ、つーかさ、ゆい!」

唯『なに?』

律「そのだな、ものすごい、嫌な予感しかしない上であえて聞くんだけどさ・・・・」

唯『うん』

律「そのレポートの提出って・・・もしかして・・・」

唯『明日だよ』

律「」

律「」

律「」

梓「・・・りつ?どうしたの?」

律「・・・どうしよう、あずさ・・・」

梓「え?なに?唯、またなにかやらかしたの?」

唯『ちょっと!?あずにゃん!!「また」ってなに!「また」って!!ちゃんと聞こえてるよっ!?』

梓「あっ!?・・・ちょっと、りつ、かして」


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 19:05:29.11 ID:i8SdoItK0

律「あ・・・う、うん・・・」

梓「いや・・・ご、ごめん・・・別に唯がどうっていうことではなくてね・・・」

唯『もう!!いくら私でも傷つくよ!?』

梓「・・・ごめん」

唯『っていうか、あずにゃん!!思い出した!!たすけて!!』

梓「え・・・?たすけてって・・・どうしたの?」

唯『あのね、私とりっちゃんがとってる水曜の授業のレポートが明日までの提出なんだけど』

梓「」

唯『私、すっかり忘れてて・・・りっちゃんに助けてもらおうと思ったんだけど・・・って、あずにゃん聞いてる?もしもし、もしも―』

ピッ

梓「・・・」

律「・・・」

梓「・・・忘れてた?」

律「忘れてた…」テヘッ


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 19:10:09.31 ID:i8SdoItK0

梓「こ・・・」

律「・・・こ?」

梓「このばかりつっ!!」ゲシッ

律「あいたっ!?この痛みひさしぶりっ!?ってか、やっぱすね狙いなんですねっ!?」

梓「え~~!?てか、なんのレポート!?枚数は!?」

律「えーっ・・・たしか・・レポートについてのメールが・・
  ここら辺にあったようなないような…あ、あった・・・」カチカチ

律「なになに・・・・」

律「」

梓「なんて書いてあったの・・・?」

律「・・・朝8時までに・・・レポート・・・・10枚」

梓「10枚・・・なんなのその授業・・・来年、私、絶対とらないようにしよう」

律「ああぁ・・・そうしろよ・・・よかったな、いい反面教師がそばにいて」

梓「うん・・・」


86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 19:15:07.02 ID:i8SdoItK0

律「・・・」

梓「・・・」

梓「ちょ、ちょっと!?固まってないでよっ!?」

律「はっ!?す、すまん!?もう現実逃避に入ってた!!」

梓「やろう!とにかくレポート終わらせよう!!」

律「えぇ~~!?無理だろ!!今1時だぞ!?・・・今から10枚とか・・・」

律「明日・・・旅行だってのに・・・またキャンセル料フラグかよ・・・」トホホ

梓「・・・それはやだ!!」

律「あずさ・・・」

梓「律バカなんだし、忘れてても当たり前だよ!」

律「」


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 19:19:31.97 ID:i8SdoItK0

梓「もう過ぎたこと悔いてもしかたない!!やろう!!私も手伝うから!!」

律「・・・うれしいけど、けなされてもいるからなんか悲しい・・・気分・・・」

梓「ほら、がんばろう!!」

律「あ、じゃあ、まずは紅茶いれてくる~」

梓「ふざけんなーー!!」

律「ぎゃー!?」


88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 19:24:42.44 ID:i8SdoItK0

―――――

チュンチュン

律「・・・」カタカタカタ

律「・・・」カタカタカタ

律「・・・」カタ・・・ッッターン!

律「…お、おわた…すっげぇ…歴代最悪を更新するレポートだけど…」

律「人間やれば出来るもんなんだな」

律「い、今・・・なんじ・・・」チラッ

律「」

律「っだあああああああ!?」

梓「うーん・・・おかしくないし」スヤスヤ


89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 19:29:59.84 ID:i8SdoItK0


律「あ、あずさ、あずさぁ、梓ぁああ!!」

がしっ

律「おきろ!!おいこら!!幸せそうに寝てんな!!」ユサユサユサ

梓「ん・・・、あ、りつ・・・・おはよー」ボケー

律「あぁ・・・こんなときにかわいいな、こんちくしょう!?
  やばい、やばい!!やばいぞっ!!もう玄関出ないと電車間に合わない!?」

梓「かわいいとか・・・そんなぁ~」エヘヘ

梓「・・・」

梓「えっ!?」ガバッ

律「やっとおきたか・・・」

梓「あ!?もうこんな時間!?えっ!!あ、いつの間にか私寝てたんだっ!?」

梓「」はっ

梓「り、りつ!?れ、レポートはっ!?」

律「ふっふっふっふ」


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 19:34:07.35 ID:i8SdoItK0

梓「えっ!?終わらなかったの!?」

律「いや、なんでこの自信満々なリアクション見てそんなこと言うわけ?」

梓「じゃ、じゃあ・・・」

律「おう!お前が寝てからばっちり終わらせたぜ!」グッ

梓「よ、よかった・・・」ホッ

律「って!こんなのんきにしてる場合じゃないんだって!!」

梓「あぁあああ!そうだった!!支度したく!?」ドタバタ

律「いそげ!いそげっ!?」ドタバタ

梓「なんで歯ブラシもって走ってるの!?」ドタバタ

律「わからん!?もうよくわからん!?とにかく急げ、あずさ…って、ははははっお前寝癖ひどっ!!」

梓「」

梓「笑うな!」ゲシッ

律「りゃん!?」


92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 19:38:45.80 ID:i8SdoItK0

―――――

がたんごとん

律「」ゼーハーゼーハー

梓「」ゼーハーゼーハー

律「な、なんとか間に合ったな・・・電車・・・」ゼーハーゼーハー

梓「・・・う、うん・・・レポートも提出できたし、よかったね・・・」ゼーハーゼーハー

律「お、おう・・・あぁ・・・てか・・・カチューシャ忘れてきた…」

梓「あ…ほんとだ…前髪ゴムでしばってるから違和感なかったけど」

律「くそっ…さすがに外でゴムは恥ずかしいから外すか」ホドキ

ビョーン

律「…」

梓「…山?」

律「うっせ!こうやってこうやって…手でもどせば…」ググググ…パッ

ビョーン

律「…」


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 19:43:12.51 ID:i8SdoItK0

梓「…私の帽子かぶってたらなおるよ、はい」スッ

律「うううう…優しさが妙にいたい…あんがと」カポッ

律「てか、帽子とったら今度は、梓、おまえやっぱ寝癖ひどいなぁ~~」ハハハハハ

梓「!?わ、笑うな!このばかっ!!帽子返せっ!」ガシィッ

律「それは無理なお願いだなぁ~」ハハハ

梓「…ポニテにしたらまだマシになるかな?」ホドキ

律「やってみ、笑ってやるかははははははは」

梓「うん…すっごいうざい、徹夜の人のこのテンション…」ホドキムスビ

梓「…どう?」

律「・・・うっ・・・笑ったら気持ち悪くなってきた・・・」

梓「ええぇえええ!?」

律「寝不足の状態であんだけ走ったら・・・そら・・・まぁ・・・気持ち悪くなるか・・・・」ウプッ

梓「だ・・・だいじょうぶ・・・?すごい顔色悪いけど・・・」

律「おう・・・な、なんとか・・・あとポニテすっごいかわいい」グッ


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 19:47:09.08 ID:i8SdoItK0

梓「…いや、こんなときにそういうのいいから」

律「てれんなてれんな」ヘッヘッヘ

梓「…ばか」

がたんごとん

梓「・・・あ、あのさ・・・」

律「ん…?」

梓「きついんなら寄りかかっていいよ?肩」

律「・・・ほんと?」

梓「うん・・・だってほんとに気分悪そうだから・・・まぁ、吐かれたら困るけど・・・」

律「吐かない!」

梓「・・・じゃあ、寄りかかっていいよ・・・」

律「おう・・・」コテン

梓「・・・」

律「・・・」


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 19:49:22.78 ID:i8SdoItK0

梓「・・・楽?」

律「うん・・・だいぶ、らく」

梓「ならよかった・・・」ヘヘヘ

ぎゅ

梓「あ・・・手つなぐの」

律「手つなぐのひさしぶり~~」

律「なんだかんだ、行き当たりばったりだったけど、どうにかやっと梓と2人で旅行だな」ヘヘヘ

梓「だね、…まぁ、帰ってきたらものすごいごちゃごちゃな部屋の片付けがまってるんだけど」

律「あぁ…歯ブラシきっと玄関の棚の上だわ。新しいの買わなきゃ…てか、今それをいうな、今!行きの電車の中で現実に引き戻すなっ!もっと楽しいこと言えよ!」

がたんごとん

梓「たくさん楽しいことあったらいいなぁ~」

律「ん!そうそう、そんな感じ!旅行らしくなってまいりましたぁ~」

梓「あ、ファブリースしてくるの忘れた」

律「おい」


96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 19:51:21.42 ID:i8SdoItK0

がたんごとん

梓「律のことだからはしゃぎすぎて、怪我とかしないでよね?」

律「今度はだいじょーぶ!心配ないから!」グッ

梓「へへへ・・・大丈夫大丈夫!」

律「・・・あ、でもちょっと寝かせてくれ」フアアア

梓「うん。レポートしてたもんね。私起きてるから寝てていいよ」

律「さんきゅー。じゃあ、ちょっと寝るわ・・・おやすみ、あずさ」

梓「おやすみ、りつ」

ぎゅっ


97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 19:54:11.36 ID:i8SdoItK0

がたんごとん

梓「・・・」ペラッ

がたんごとん

梓「・・・」ペラッ

梓「楽しみだな~♪」

律「・・・ムニャッ」zzz

梓「あ、トンネル…」


がたんがたんがたん

がたんがたんがたん

梓「…いがいと長い」

律「キャベツー…」

梓「…へへ」

がたんがたんがたん

がたんがたんがたん


98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 20:00:29.83 ID:i8SdoItK0


――――がっ

梓「・・・あ、海だ」

梓「もうすぐかな・・・前髪…治ってるかな」スッ

律「どっぐ・・・いやぁ・・・」zzz

梓「ん…よし、よかった…前髪立ってる人と歩きたくないもんね…さすがに」なでなで

なでなで

梓「今日は楽しかったらいいな、ね、りつ」なでなで

律「…」

梓「・・・でも、たしかにあの雑誌折るのって犬の耳というよりネコの耳にも見えるかも」

梓「にゃんこいやー」ボソッ

梓「・・・なんてね」クスッ

律「」プークスクス

梓「」

梓「…いつから起きてた?」


99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 20:02:35.54 ID:i8SdoItK0

律「トンネルあたり…うるさくて起きた」

梓「そう」

律「うそ」

梓「それもうそ?」

律「そう」ヘヘヘッ

梓「…もう、全然高校のときと変わってない…ばかりつ…」

律「そうかな?まぁ、自分では結構変われたかなって思ってたんだけど」

梓「どこらへんが?」

律「まぁ、…いいじゃん!さて、駅つくぞ!!忘れ物はないな~」

梓「そうやってすぐはぐらかすのは変わってないね…忘れ物はないよ」


100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 20:04:46.31 ID:i8SdoItK0

律「ははははは…まぁ、今忘れ物してても気づけないんだけどな!」

梓「…そうだね」

律「お、着いた!じゃ、いきますか!あずさ!手!」スッ

梓「…手って、犬じゃないんだから」

律「にゃんこいやー?」

梓「ドッグイヤー!」


ぎゅ


おわり


101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 20:06:06.59 ID:Gk29Nbh50

いいよいいよ~乙
なんか和んだ和


102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 20:07:18.33 ID:i8SdoItK0

読んでくれたからありがとうございました!
では!!


104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 20:19:01.60 ID:RhxXIxFpO



105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/26(日) 20:27:40.67 ID:TmBDYT+Li

もっと読みたかったぜ

とりあえず乙でしたー


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