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貴音「はるかさんはなんでも口に入れてしまうようですね……」 

カテゴリ:アイマスSS

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 11:03:45.06 ID:5xQlgRVy0

 
貴音「閃きました」









スレッド情報
スレッドURL: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1360029825/
スレッドが建てられた日付: 2013-02-05 11:03:45
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 11:09:59.93 ID:5xQlgRVy0

【765プロ事務所】

貴音「お邪魔いたします……」

小鳥「あら、貴音ちゃんじゃないの。
   どうしたの、そんな他人行儀な言い方して」

貴音「はて、他人行儀ですか……? 私、そのようなつもりはなかったのですが」

小鳥「だって、貴音ちゃんも765プロの一員じゃない。
   それなのに『お邪魔します』なんて、ふふっ、まるで他の事務所の子みたい」

貴音「……」

貴音(どうやら私は、いつの間にか765プロのアイドルになっていたようですね。
   今までの私の記憶では、そのようなことはなかったのですが……)

貴音(──しかしそれなら、都合が良いというもの……!)

貴音「……小鳥嬢。本日は私、休みなのですが……ここにいてもよろしいでしょうか」

小鳥「もっちろん。ゆっくりしていってちょうだい」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 11:15:41.94 ID:5xQlgRVy0

貴音「ふぅ……、おこたは大変に心地が良いものですね……」ヌクヌク

ゆきぽ「……?」

貴音「まぁ、あなたは……ふふっ、こっちへいらっしゃい」

ゆきぽ「……」トコトコ

貴音「……いつ見ても、大変かわいらしい……」

ぎゅっ

ゆきぽ「ぽぇー……」

貴音「まぁ、あなたはあぐれっしぶゆきぽなのですね」

ゆきぽ「ぽえ?」

貴音「こちらの話です。そんなことより、尻尾をモフらせてください……」

もふもふ

ゆきぽ「ぽー……♪」

貴音(……ところで、意中のはるかさんは、一体どこに……?)


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 11:24:20.40 ID:5xQlgRVy0

プルルルルル……

小鳥「お待たせしました、765プロダクションでござ──ああ、プロデューサーさん」

小鳥「はい、ええ……ええっ!? 伊織ちゃんがついに逃げ出した!?」

貴音(なにやら、問題が起きたようですね)

小鳥「はぁ……こちらには来ていませんけど……。
   はい、はい……わかりました。それじゃあ、みうらさんに手伝ってもらって……ええ」

ガチャ

小鳥「貴音ちゃん! あの、お願いがあるんだけど……、
   ちょっとの間、お留守番頼まれてくれる?」

貴音(しめた!)

貴音「ええ、構いませんよ」ニコッ

小鳥「助かるわぁ~! それじゃあ、電話番だけお願いね。
   ええと、みーちゃんみーちゃん……あの子、今どこにいるのかしら」バタバタ

貴音「ごゆっくり……」

貴音(ふふふ……これで事務所にいる人間は、私ひとりきり……)


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 11:32:34.15 ID:5xQlgRVy0

──────
────
──

貴音・ゆきぽ「「……すぅ、すぅ……」」

貴音「……はっ!」ガタッ

ゆきぽ「ぽっ!?」

貴音(私としたことが……つい、眠ってしまっていたようです。
   私には私の目的があるとはいえ、小鳥嬢の頼みもあったというのに)

貴音「おこたの魔力……侮りがたし……!」

ゆきぽ「ぽ~……」

ころころ……

貴音「ああっ、申し訳ありませ──」

やよい「はわわっ、大丈夫?」ギュッ

ゆきぽ「ぽぇ~……」

貴音「おや、あなたは……」

やよい「えっへへー、こんにちはっ、貴音さん!」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 11:40:26.19 ID:5xQlgRVy0

貴音「やよい……ごきげんよう。今日も元気に咲いているようですね」

やよい「えー? なんのことですか?」

花<ぽんっ

貴音(本人は、この花のことに気づいていないのでしょうか……)

貴音(やはりもののけ……?)

やよい「それより貴音さんっ! 伊織ちゃんのこと、見ませんでしたか?」

貴音「伊織、ですか? いえ……こちらには来ていないようですが」

やよい「そうですかー……伊織ちゃん、どこいっちゃったんだろー……」

貴音「やよいは、なぜ伊織のことを?」

やよい「今日から一ヶ月、伊織ちゃんといっしょに南極ロケに行くはずだったんですっ」

貴音「南極……」

やよい「せっかく雪歩さんとはるかさん、あっちで待ってくれてるのに……」

貴音「はるかさん!?」

貴音(……どうやら、私が求める人物(?)は、南極にいるようですね)


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 11:45:36.73 ID:5xQlgRVy0

貴音「……やよい。私も南極へ参ります」

やよい「ええっ!? なんでですか?」

貴音(もっともな疑問ですね……。
   しかし私の本心が見抜かれてしまっては、いわゆるドン引きされてしまう恐れがあります……)

貴音(ふふ。響に散々注意されて、私も少しは学んだのですよ。
   ここはやよいに、こう言っておきましょう……)



貴音「──はるかさんと、ひとつになるためですよ」

貴音(──萩原雪歩のことが、心配だからですよ)

やよい「ひ、ひとつに?」



貴音(しまった……)


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 11:55:57.55 ID:5xQlgRVy0

貴音「ち、違うのです! 私は、その……
   あくまでも、はるかさんと肌と肌で温め合いたいだけであって」

やよい「えっ、えっ……?」

貴音「今も南極で凍えているであろうはるかさんのことを思うと、
   いても立ってもいられず──そう、これは、まごころなのですっ!」

やよい「まごころ……」

貴音「……そうですよ。はるかさんと……あとついでに、雪歩のことを思うがゆえなのです」

貴音(──四条貴音。これまで生きてきて、これほど適当に発言したことは、
   生まれて初めてのことでした……)

やよい「はぅー……なんだかわからないけど、貴音さん、とーってもやさしいかなーって!」

貴音「そ、それほどでもありません……ふ、ふふっ」

やよい「それじゃあー、私はもうちょっとだけ、日本で伊織ちゃんのことを探してみますから、
    貴音さんは先に南極に行っててくださいっ!」

貴音(勝ったっ! あ、しかし……)

貴音「……あの、やよい?」

やよい「はーいっ!」

貴音「南極とは、どのように行けばいいのでしょうか……」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 12:01:11.52 ID:5xQlgRVy0

 
【南国っぽいとこ】

美希「ふふふ~ん……♪」

美希「ここでのお仕事があっという間に終わっちゃって、
   あとは残った三日間、のーんびり過ごすだけ……」

美希「もーサイッコーなのー!」

高木「いやぁ、本当だねぇ。ここは常夏、日焼けをするにも持って来いの気候だよ!」

美希「あはっ! 社長ってば、また黒くなっちゃって、もう直視できな──」

フヒュッ

貴音「ここは……」

みうらさん「あらー?」


美希「残念なの ミキの平穏はここで終わってしまったの」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 12:07:50.73 ID:5xQlgRVy0

やよい『南極なら、あっという間にいけますよ!』

やよい『みうらさんさえいればっ!』ジャーン

みうらさん『あら~』

やよい『えっへへー、私が日本に帰ってこれたのも、この子のおかげなんですっ!』

  *  *  *

貴音(──とやよいに言われ、みうらさんを渡されたところまでは良かったのですが……)

貴音(どうやら私達は、南極ではなく、南国へと飛んできてしまったようですね)

美希「……そろーり……」

貴音「おや、そこにいるのは?」

美希「ぎくっ!」

貴音「ふふっ、これは奇遇ですね……美希ではありませんか。
   このようなところで会えて、嬉しいです」

美希「……ミキ的には、出番がないほうが良かったってカンジ」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 12:19:24.45 ID:5xQlgRVy0

貴音「はて……なぜそのようなことを言うのですか?」

美希「ミキはね、今すーっごく! バカンス気分を味わってたところなのっ!」

貴音「はぁ……」

美希「プロデューサーも、怒りんぼの律子……さんもいなくて、ここにいるのはミキだけ……。
   お仕事もしなくていいし、寝てるとこをぷち達にもジャマされないし、おにぎり食べ放題だし、
   とにかくとにかく、すーっごくハッピーな気分だったんだよ!」

高木「ウォッホン! ハハ、一応、私もいるんだけどね……」

美希「それなのに、貴音が来たら──って、そこにいるのは……」

みうらさん「うふふー」

貴音「どうしたのですか? みうらさんが何か……」

美希「こ、こっちに来ないで欲しいな」ジリ……

貴音「ふふっ、そのようなことを言ってはいけません。
   だって、私達みんな……同じ765プロの仲間ではありませんか」

美希「いつから!? いつから貴音は765プロのアイドルになったの!?」

みうらさん「!?」ビクッ

貴音「いけません、美希……そのような大きな声を出しては……」

美希「あ……」サー


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 12:22:20.16 ID:5xQlgRVy0

みうらさん「」スタンバーイ

美希「うわーん! なんなのなn……

フヒュンッ




高木「……」

高木「……ハハ、また置いていかれてしまったねぇ……」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 12:24:55.62 ID:5xQlgRVy0

休憩する
勢いでスレを立てるものじゃないなと思った


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 12:46:23.98 ID:5xQlgRVy0

 
  *  *  *

響(はいさーい! 自分、我那覇響だぞ!)

響(えへへっ、今日は久しぶりにまともなお仕事なんだ!)

響(なんと、日本の! しかも、動物園のレポートのお仕事!)

響(……まともすぎて、ちょっと嫌な予感がするけど……)

まこちー「まきょっ!」

ちびき「だぞだぞっ!」

響(でもでもっ! かわいいこの子たちと一緒なら、何が起きてもなんくるないs──

フヒュンッ!

貴音「おや」ドスンッ

響「うぎゃっ!」

美希「なのっ!?」トスンッ

響「ぐぇっ!」

みうらさん「あらー」コテン

響「あいたっ! うわーん! なんなのもー!!」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 12:54:02.63 ID:5xQlgRVy0

 
響(はいさーい! 自分、我那覇響だぞ!)

響(やっぱり……なんていうか……自分、改めて人生に疑問を持ったぞ……)


響「あいたたた……あれ? 貴音に美希? それにみうらさんも……」

貴音「ふふっ、ご機嫌よう、響」

響「なんで空から降ってくるんだよー!」プンプン

美希「それはこっちが聞きたいってカンジ……。
   もー、はやくみうらさんに、あっちに返してもらわなきゃ」

響「うわあっ! み、美希、よく見たらなんて格好してるの!?」

美希「へっ?」

響「……寒くないのかー? こんなところで、水着で」

美希「あ、そーいえば……へっくち!!」

みうらさん「」ビクッ

フヒュッ

美希「あぁぁー!!! ま、待ってなのぉぉー!!」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 13:00:59.37 ID:5xQlgRVy0

響「と、とりあえずこのコート着て……」

美希「うん……ありがと、響。ずびっ」

響「でも、何があったか知らないけど、自分これからお仕事なんだからね!
  邪魔だけはしないでよっ!」

美希「わかってるのー」

響「よーし、それじゃあ自分、もうちびきたちと一緒に──」

貴音「そのように暴れないでください……ふふっ、ふふふっ♪」

ちびき「あがー!」ジタバタ

まこちー「やー! やー!」ジタバタ

貴音「ちょっとでいいのです。ちょっと、お尻を触らせてくれれば……
   ……ああ、やわらかい……!」

響「わりと本気でなにやってんだよ!!!?」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 13:08:19.56 ID:5xQlgRVy0

響「もうっ! いじめんなっていつも言ってんのに!」ガバッ

ちびき「ないさー……」

まこちー「まきょー……」

貴音「いじめなど、心外なっ!
   私はただ、愛おしい生き物を愛おしいままに愛でているだけであって」

響「どー見ても嫌がってただろー!」

貴音「しかし……」

ちびき「……」プルプル

まこちー「まきょっ? やー……」アタフタ

ちびき「……う、う……」

響・貴音「あ」

美希(ミキ知らなーいっと。今のうちに帰って寝ることにするの)コソコソ

ちびき「びぇぇー!」

響「あああ!!!」

ゴゴゴゴ……!


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 13:15:09.87 ID:5xQlgRVy0

ちびき「ずびっ……」

響「……」

貴音「……」

響「……ちびきってさ、泣くと、動物を呼んじゃうんだ」

貴音「存じております……」

響「あのね……それで、ここ、動物園だったんだ」

貴音「そのようですね……」


ゴゴゴゴ……!


 ガォォォ!
       ワンワンッ
              ニヒヒッ
      パオーン
            メェェェ
   ウッウー
             グルルルル……


響「……に」

響「逃げろーーーー!!」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 13:19:27.09 ID:5xQlgRVy0

──────
────
──

響「ぜぇ……ぜぇ……!」

貴音「……な、なんとか……振り切ったでしょうか……」

響「そ、そーみたいだね……。
  人間、本気を出せばこんなに早く走れるもんなんだな……」

貴音「ええ……」

響「そーいえば、ちびきたちは……」クルッ

ちびき「だぞっ!」

まこちー「まきょ……」

やよ「うっうー」

いお「もーっ!」

響「なんか増えてるーーー!!!」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 13:26:27.90 ID:5xQlgRVy0

貴音「まぁ……私の家からいなくなったと思ったら、こんなところにいたのですね」

やよ「うー」

貴音「ふふっ、なるほど……言っていることはわかりませんが、息災で何よりです。
   とりあえず今は、その冬毛をモフらせてください」

響「もう帰れ」

貴音「はて、帰ると言っても……ここは一体、どこなのでしょうか?」

響「へっ?」


 ガヤガヤ……

       プップー


貴音「見たところ、東京のどこかのようですが……」

響「……」ダラダラ

貴音「響? あの……」

響「な、なに!? じ、自分、決して迷子になってあせってなんかないからねっ!」

貴音「はぁ……」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 13:36:13.30 ID:5xQlgRVy0

 
響(はいさーい! 自分、我那覇響だぞ!)

響(……都会のジャングルで迷い続ける沖縄出身十五歳だぞ誰か助けてください)

テクテク……

響「はぁ……携帯もスタッフさんに預けたまんまだし……」

貴音「申し訳ありません……私も、携帯電話は自宅に置いたままでして……」

響「それってもはや携帯じゃないよね……」

貴音「ふふっ、でも響、ご安心ください」

響「へっ?」

貴音「このような困ったときは、必ず、誰かしら知り合いに出会えるものなのです」

響「なにそれ……そんな都合のいいこと、あるわけないでしょ」

貴音「そのようなことはありません! さぁ、あちらをごらんください!」ビシッ

響「え……?」


あずさ「まぁ、ふたりとも~! お久しぶり~!」


響(──道に迷ったとき、世界で一番頼りにならない人と出会ってしまったさー……)


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 13:42:35.36 ID:5xQlgRVy0

響「あずささん……」

あずさ「うふふっ、こんにちはー。あら、みんな揃っているのね」

いお「きーっ!」ピョンピョン

まこちー「まきょっ!」ギュー

あずさ「まぁ……ふふっ、甘えんぼさんねぇ」ナデナデ

響「ぷち達はみんな、あずささんとは仲良しなんだよなー」

貴音「……」スッ

ちびき「……」ササッ

貴音「いけずです……」ズーン

響「自業自得だと思うぞ」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 13:49:36.83 ID:5xQlgRVy0

響「ところであずささん、何してたの?」

あずさ「それがねぇ~……実は、音無さんに頼まれて、みーちゃんを──

みうらさん「あらー?」ヒョコッ

響「ああっ!! み、みうらさん!?」

みうらさん「!?」ビクッ

スタンバーイ

響「うわああん! もー何度目だよぉぉぉ!!」

貴音「良いではないですか、響。時には流れに身をまかせるのも……」

響「大体ねっ! 貴音がいきなr──

フヒュンッ!!


いお「もー……」

やよ「う?」

ちびき「あがー……」

まこちー「やー……」

※置いていかれてしまいました


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 13:53:52.29 ID:5xQlgRVy0

ガヤガヤ……


ちびき「……う、う……」ウルウル

まこちー「やー、やー……」アタフタ

いお「……もっ……」

やよ「うー……?」


……チャリーン!


やよ「!」

やよ「うっうー!」タタタッ

P「おっと、いけないいけない……虎の子の五百円玉を落としてしまった」

やよい「」ババッ

P「ああっ! ドロボー! ……って」

まこちー「やぁぁぁぁーっ!」ダキッ

P「あはは、なんだお前達かー。よーしよしよし、どうしたんだ?」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 14:02:07.39 ID:5xQlgRVy0

【765プロ事務所】

律子「……それで?」

P「はい……」

律子「伊織を探しに、みうらさんに助けてもらってやよいと一緒に日本に帰ってきたはいいけど」


P『やよいはみうらさんと一緒に事務所に行ってくれ! 何か手がかりがつかめるかもしれない!』

P『ははっ! なーに俺はひとりでも平気さ! なんて言ったって、俺はみんなのプロデューサーだからな!』


律子「と、カッコつけたあげく、結局何も出来ずに……。
   とりあえずジュースでも飲もうかなーって思ってたら、この子達を拾ったって?」

P「そのとおりです……」

律子「……私も事務所に帰ってきて、この惨状を見て色々と言いたいことはあるんですけど……」

はるかさんA「かっかー!」

はるかさんB「ヴぁーい」

はるかさんZ「はるかっかー」

ゴチャァ……

律子「……どうしましょう。何から言ったらいいか見当もつかないわ。こんな経験初めて」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 14:20:49.72 ID:5xQlgRVy0

【時間は少し巻き戻って……765プロ事務所】

春香「おっはようございまーっす!」ガチャッ

春香「……って、誰もいない?
   プロデューサーさんも小鳥さんも律子さんも……無用心だなぁ」

ゆきぽ「すや……すや……」

春香「あ、この子だけ……」

春香(……せっかくおやすみしてるのを、邪魔しちゃだめよね)

春香(春香ちゃんは出来る子、春香ちゃんは気遣える子……よーし!)

春香「モフらせろー!」ギュッ

ゆきぽ「ぽぇっ!?」

春香「うひゃあっ! かわいぃぃ~!」

ゆきぽ「ぽー……」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 14:27:06.12 ID:5xQlgRVy0

春香「やわかい! これ柔軟剤使ってるでしょ!?」

ゆきぽ「ぽえ~……」

春香「んー、でもどうして、あなたひとりだけなの? 他のみんなは?」

ゆきぽ「ぽえー」パッ パッ

春香「あ、懐かしの旗信号……なになに?」

ゆきぽ「ぽっ、ぽっ、ぽ」パッ パッ パッ

春香「ふんふん……」


『春香ちゃんは裏表のない素敵なアイドルです』


春香「そっかー! いやー、照れちゃうなぁ~! えへ、えへへへ」

ゆきぽ「ぽぇー……」

春香「なーんてね。本当は何を言ってるか全然わからないんだけど……あれ?」

春香「なんだろ……このリュックサック」

ゆきぽ「ぽっ」

春香「へっ? やよいが置いていったの? ふーん……」


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 14:35:13.29 ID:5xQlgRVy0

春香「──昔、偉い人が言いました」

ゆきぽ「ぽえ?」

春香「物語の中で銃が登場したら、その引き金は絶対に引かれなければいけない……ってね!」

ゆきぽ「……?」

春香「うろ覚えだけど、まぁたぶんこんな感じのこと。
   つまり、このリュックサックは開かれないといけないんだよ!」

ゆきぽ「ぽぇー……」クイクイ

春香「やめといた方がいいって? 大丈夫大丈夫!
   こんなこと言っといてあれだけど、変なものなんて入ってないって」

春香「──あぁそれにしても、今日はあったかいなぁ! なんだか喉が渇いちゃったよ!」

ゆきぽ「!?」

春香「お水片手に持って、っと!」

ゆきぽ「ぽ、ぽぇー……」

春香「よーし、準備万端!」

ゆきぽ「……」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 14:44:03.18 ID:5xQlgRVy0

春香「えへへっ、それじゃあ行くよ! いざ、おーぷ……」ガタッ

春香「って、うわっ、うわわわっ!!」

ドンガラガッシャーン!!

春香「っいたたたぁ~……もー、なんでこんなところにバケツがあるのよー!」

こあみ「とかー!」トタタッ

こまみ「ちー!」タタタッ

春香「ああっ! もう、あなた達ね!
   隠れてイタズラ仕込むなんて……もう、参っちゃうなぁ」

ゆきぽ「……」

春香「あーあー。これは不慮の事故と言ってもいいかもしれない。
   リュックが水浸しになっちゃった……」

ゆきぽ「……」ガガガッ

春香「あれ? どうしたの、急に穴掘って隠れちゃって」

ムクムクムク……

春香「あれれー? なんだろう、急にリュックサックが大きくなった気がす──」


はるかさんA~Z「「「はるかっかー!!!!」」」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 14:51:58.31 ID:5xQlgRVy0

【そして時間は現在に戻る】

律子「……春香」

春香「えへへ……こけちゃいました☆」コツンッ

はるかさんA「ヴぁーい」

はるかさんB「かっかー」

律子「こけちゃいました☆ じゃないわよっ!
   どーすんのよこれっ、プロデューサーなんて食べられちゃってるじゃない!」

はるかさんZ「もにゅもにゅ……」

P「なんも見えねぇ」

ちっちゃん「もーっ! もーっ!」グイグイ

律子「はぁ……もう、いくら最近売れてるから余裕あるとはいえ、
   そう何度も何度も事務所を壊されたらたまったもんじゃないわ」

P「うまぁまぁ、さすがにもう、今回これ以上金がかかることはないって!」

律子「ほーんと、あなたはお気楽でいいですね……」

プルルル……

律子「……あら? なんの電話かしら」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 14:58:01.45 ID:5xQlgRVy0

ガチャッ

律子「はい、765プロダクションでございます。
   ……ああ、さくらテレビさん! いつもお世話になっておりますー!」

律子「ええ、はい……え?」

P「ん? どうしたんだ?」

律子「……なーるほど……ええ、わかりました……」

律子「本当に……申し訳ございません……!
   はい、また後ほど、こちらから正式に……!」

パキパキ……

P「お、おいおい、電話が壊れちゃうぞ」

ガチャッ

律子「……響が」

P「へっ?」

律子「響が、ロケ前に……どこかに消えたそうです……」

P「な、なんだって!?」

律子「しかも……ロケ現場の動物園は……、
   謎の珍獣にあふれてめちゃくちゃになったって……!!」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 15:04:06.27 ID:5xQlgRVy0

P「……動物園の方からは、何か言って来てるのか?」

律子「いえ……今の連絡は、響の行方がわからなくなったということだけ。
   まぁその番組自体、こんなことになったので撮影は中止になったみたいですけど……」

P「なるほど……」

律子「ど、どうしましょうっ! 絶対、ちびきがなんかやらかしたんだわ……!
   ああもう、また修繕費やらなんやらがぁ~……!」

P「落ち着け律子!!」ガシッ

律子「え……」トクン……

P「うちに来た連絡は、響が行方不明になったことだけで……」

P「──つまり、動物園がめちゃくちゃになった原因は、まだバレてないんだろう?」

律子「……!」

P「……律子」

律子「プロデューサー……! ええ、そうね!!」


P・律子(知らんぷりをしよう……!!)

春香(いいのかなぁ……)


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 15:11:27.67 ID:5xQlgRVy0

【一方その頃……】

雪歩(拝啓 プロデューサー……雪歩ですぅ)

雪歩(えへへ……こう振り返ってみると、私も今まで、いろんなことを経験しました)

雪歩(突然連れ去られたり、ちびちゃん達に追いかけまわされたり……)

雪歩(でも、私は……そんな経験を通じて、少しだけでも、強くなれた気がします)

雪歩(今の私はニュー雪歩……もう、ちょっとやそっとのことじゃ、くじけません!)


雪歩「で、でも……!!」


ビュー……

      ゴォォォォ……!!


雪歩「うわぁぁぁぁぁん!!」

雪歩「南極にひとりぼっちで置いていかれるなんて、
   さすがに想像もしてなかったですぅぅぅぅぅぅ!!!」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 15:20:12.69 ID:5xQlgRVy0

雪歩「う、うぅ……ひぐっ、えぐっ」

雪歩「もう、ひどいよみんな……いつの間にか、
   あの子(はるかさんのこと)もいなくなってたし」

雪歩(そもそも、伊織ちゃんがいなくなるからこんなことになったんじゃ……)

雪歩(……今なら、誰も聞いていないよね)キョロキョロ

雪歩「よ、よーし……えへへ、
   ニュー雪歩は言いたいことがはっきり言える、そんな女の子なんですぅ!」

雪歩「すぅー……」

雪歩「い、いい、伊織ちゃんの……!!」


雪歩「ばかぁぁー!!!!」

バカァー バカァー バカァー……

伊織「ばかでごめんね、雪歩」ヒョコッ

雪歩「!!!?!?」


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 15:28:28.67 ID:5xQlgRVy0

雪歩「なっ、なななな……伊織ちゃん、なんでここに……!!?」

伊織「逃げたと見せかけて、隠れてたのよ。
   ったく、あのふたりもちょっと考えればわかることでしょうに……。
   私ひとりの力で、こんな短時間で日本に帰れるわけないじゃない!」

雪歩「ごめんなさいですぅぅ!」

伊織「え? なにを言ってるの?」

雪歩「あの、ばかなんて言っちゃって……」

伊織「ああ、いいわよそんなこと。今の私は、厄介ごとを持ってきまくる
   やよいとバカデューサーを撒けて、清清しい気分なんだからねっ! にひひっ♪」

雪歩「伊織ちゃん……」

伊織「さ、雪歩。行きましょう?」

雪歩「うん……! 日本に、帰るんだね!」

伊織「はぁ? 何言ってるの? まだ、南極のロケが終わってないじゃない」

雪歩「え」

伊織「大丈夫、あの二人がいなければ何事もなく終わるわ。
   これから一ヶ月、私のパートナーよろしくね!」

雪歩(765プロのみんなはやっぱりどこかおかしいですぅ)


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 15:38:05.27 ID:5xQlgRVy0

トントントン……

雪歩「うぅ……すんすん」

伊織「あんたねぇ、いい加減に覚悟を決めなさいよ。
   そうじゃないとアイドルなんて続けられないわよ」

雪歩「南極で一ヶ月サバイバルするアイドルなんて聞いたことないよぉ……」

伊織「実際ここにいるんだからしょうがないじゃない。
   ほら、家、出来たわよ」

雪歩「……伊織ちゃん、なんだかたくましくなったね」

伊織「そう? これくらい、淑女の嗜みでしょ?」

雪歩「とてもそうは思えません……」

雪歩(……でも、私も負けてられないのかな)

雪歩(そうだよ、私は伊織ちゃんよりお姉さんなんだから……
   頼りになる、とは言わなくても……せめて、足を引っ張らないようにしなきゃ!)

雪歩(今の私はニュー雪歩……ちょっとやそっとのことじゃ、くじけないんだから!)

伊織「さ、これからここが私達の拠点よ。入りましょう」

雪歩「うん!」


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 15:43:09.80 ID:5xQlgRVy0

ガチャッ

雪歩「わぁ、中は意外と広いんだ──



貴音「だうと!」

あずさ「まぁ~……ふふっ、バレちゃった♪」

響「うがー! もー、貴音は強すぎるぞ……」

みうらさん「あらー」

貴音「ふふっ……このげーむも、私の勝利のようですね。
   ではそろそろ、大貧民を……」



雪歩「」

伊織「」



貴音「あ。お邪魔しております」


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 16:03:28.00 ID:5xQlgRVy0

伊織「なっ、なななな……なんであんた達がこ──もがもが!!」

響「だっ、だめだぞ伊織! 大声出したら、また飛んじゃうから!」

みうらさん「うふふー」

伊織(……ちょっと、どういうことよ!? いつの間に入ったの!?)ヒソヒソ

響(自分達も、ついさっきみうらさんワープでここに来たところさー。
  なんでも貴音が、南極に行きたかったってことを急に思い出したらしくて……。
  それで、寒かったし、なんか家があったから、ついつい)

伊織(ついつい!? で、でも……入り口から入った人物なんて、誰もいなかったけど……)

響(あそこから入ってきたんだけど……)

伊織(あ、裏口……クォリティを求めた結果が、こんなことになるなんて……)


貴音「萩原雪歩」

雪歩「は、はいぃ……」

貴音「……心配しておりました。ひとりで、心細い思いをしていないかと」

雪歩「え……?」トクン

貴音(一応、そういう設定でしたからね。あとで追求されたときのために、そう言っておきましょう)


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 16:11:03.62 ID:5xQlgRVy0

雪歩「四条さん……あの、私……! う、うぅ……!」ギュッ

貴音「よしよし……ところで、はるかさん殿はどこにいるのですか?」

雪歩「わだしぃ……! ひとりで置いてけぼりになって、さみしくてぇ……!!」グスグス

貴音「ええ、ええ、よくわかります。それで、はるかさんは」

雪歩「伊織ちゃんが現れてくれたけど、
   既に伊織ちゃんはやよいちゃんとかプロデューサーに毒されてて、私、何も言えなくて」

貴音「あの、はる

雪歩「うわぁぁぁん! 四条さぁぁぁん!」

貴音「雪歩っ!!」

雪歩「ひぅっ! ごごごごめんなさいですぅ!!」

貴音「……落ち着きなさい。ここにいるはずのもうひとり(?)の人物は、どこにいるのですか?」

雪歩「え? もうひとり……?」

貴音「りぼんが大変かわいらしい、なんでも口に入れてしまうあの生き物のことですよ」

雪歩「ああ、はるかさんなら、ここにはいませんよ」

貴音「なんと!?」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 16:16:04.13 ID:5xQlgRVy0

貴音「わ、私は……一体、なんのためにここまで……」

伊織「あら? なーに、貴音。はるかさんに会いにきたわけ?」

貴音「ええ……」

伊織「あの子なら、やよいのリュックサックの中に隙を見て詰め込んどいたわよ」

貴音「えっ」

伊織「にひひっ♪ いい加減、私もあの子には慣れたからね。
   あのままここに置いといたら、面倒ごとをまた──

貴音「なるほど。ではもはや、ここにいる意味はありませんね」


ぱんっ!


みうらさん「!?」ビクッ

伊織「ちょっと!!!! 人の台詞の途中で手拍子するなんて──


フヒュンッ!!


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 16:22:07.54 ID:5xQlgRVy0

【765プロ事務所】

春香「はぁ~……あのあと、またこってり怒られちゃったよ」

はるかさん「かっかー!」

春香「かわいいものはいくら増えてもいいのにねー?」

はるかさん「?」

春香「あーんもうっ! 何も考えてなさそうなところがまた──


フヒュッ!


貴音「おや」ドスンッ

春香「ぐぇっ!」

響「うぎゃっ!」トスン

春香「ぶっ!!」

あずさ・みうらさん「あらー」どこたぷーん

春香「やわらかいっ!!」


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 16:31:02.85 ID:5xQlgRVy0

伊織「まったく、あんたたち、着地くらいちゃんとしなさいよね」

雪歩「は、春香ちゃん……大丈夫?」

春香「あいたたた……なんなのぉ~……?」

響「ご、ごめんね春香ー……」

春香「えへへ……まぁ、リボンがあったから軽傷で済んだよ」

貴音「さて……とりあえず事務所へと飛んできたのはいいですが、やよいはどこに──

はるかさん「ヴぁーい」

貴音「!!!!」

ガチャッ

千早「目と目が逢う 瞬間 好きだと気づいた──」

春香「あ、千早ちゃん、おはよう!」

千早「おはよう春香。……今日の事務所はいつにも増して、大惨事ね。またやらかしたの?」

春香「えっへへー……こけちゃいました☆」コツン

千早「まったく……ふふっ、でも、あなたらしいわね」

雪歩(もう何がなんだかわかりません……)


83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 16:38:46.22 ID:5xQlgRVy0

貴音「あ、あ、あぁ……!」

はるかさん「かっかー!」

貴音(この瞬間を、どれほど待ちわびたことか……!)

貴音(い、今、目の前に、ずっと追い求めていたはるかさんが……!!)


ガチャッ

P「ふぅー……あのあとまた律子にこってり怒られちゃ──」

P「……って、ああっ!! い、伊織、お前!!!」

伊織「げっ」

P「お前なぁ、いきなり逃げ出すなんて何考えてるんだ!」

伊織「に、逃げてなんかいないわよ! ちゃんと説明を聞いてちょうだい!」

P「ああ聞くよ、その代わり……」

伊織「え……?」

P「現地で、だけどなぁ……! やよいを連れて、もう一回南極にいくぞ!」

伊織「い、い……」

伊織「いやぁぁぁぁぁー!!」


84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 16:42:46.70 ID:5xQlgRVy0

貴音「あ、あの……はるかさん殿。実は私、あなたに渡したいものが……」

はるかさん「?」

貴音「受け取って、もらえますか……?」

はるか「ヴぁーい!」


伊織「こ、こんな時間から行くわけ!? もう真っ暗じゃない!」

P「大丈夫だ。幸いここには、みうらさんがいるしな」

みうらさん「あらー」

P「よーし。まずはやよいのところに……」

雪歩(……今のうちに、私は逃げちゃおう……)

伊織(そうはいかないわよ)ガシッ

雪歩「!?」

ぱんっ!

──フヒュンッ!!


86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 16:50:29.95 ID:5xQlgRVy0

響「そーいえば貴音、なんではるかさんに会いたがってたの?」

響「なーんか、途中でぶつぶつ、肌と肌で温め合うとか、へんなこと言ってたのが
  聞こえてたんだけど……もしかして、またいじめるつもりなのかー?」

貴音「いじめるなんてとんでもありませんっ。
   確かに、最終的な目的は肌と肌を重ねることですが……」

響「うぎゃー! つ、ついに言っちゃった!
  これまでなんとなくスルーしてきたのに!」

貴音「はて……何か問題でも?」

響「問題大アリでしょ!! 正直、あんまり聞きたくなかったぞ……」

貴音「……ふふっ。ですが、今回、はるかさんに用があったのは……これですよ」

スッ

響「え? これって……」

貴音「これを食べてもらいたくて、私は彼女(?)をずっと探していたのです」


響「チョコレート?」

貴音「ええ。もうすぐ、ばれんたいんでい、ですから……」


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 16:59:22.19 ID:5xQlgRVy0

貴音「……響。あなたはいつも、私に、『ぷち達をいじめるな!』と言ってきますね」

響「う、うん……」

貴音「私としては、そのようなつもりは一切ないのですが……
   しかし、彼女達の声を理解できるあなたの言うことです」

貴音「万が一、私が本当は、彼女達に嫌われているのではないかと思うと……
   いても立ってもいられず……」

響「……仲直り、しようとしたの? みんなに、バレンタインのチョコレートをあげて」

貴音「……はい。ですが、私は、お菓子作りなど慣れてはいなかったため……」

はるかさん「もにゅもにゅ……」

貴音「こうして、はるかさんに毒味──げふんげふん!」

響「おい」

貴音「……とりあえず、警戒せずに、なんでも口に入れてしまうはるかさんに、
   この試作品を食べてもらおうと思ったのですよ」

響「……そーだったんだ」

貴音「そして仲直りをしたあかつきには、肌と肌を重ね合うほど親睦を深め、さらには──!!」

響「おいやめろ!」


88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 17:09:49.47 ID:5xQlgRVy0

響「……ごめんね、貴音」

貴音「はて……なんのことでしょうか?」

響「自分、ちょっと貴音のこと誤解しちゃってたかも……」

貴音「誤解?」

響「うん……最近の貴音のみんなへの接し方は、もうスキンシップってレベルじゃないから、
  ちび達に欲情する変態になっちゃったんじゃないかなって……」

響「えへへっ……でも、違ったんだね! 貴音もちゃんと、
  こーやって、みんなとのことを考えてたんだ! 下心とか一切なく!」

貴音「……」

響「なんか言ってよ!!!」

貴音「ふふっ……はるかさん殿、私のちょこれーとはいかがでしたか?」

響「無視すんなー!!!!」

はるかさん「かっかー♪」

貴音「響、彼女は一体、どのような感想を持ったのか、教えてもらえますか?」

響「うぇー……自分、それより気になることがあるんだけど……」


89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 17:15:05.08 ID:5xQlgRVy0

響「……でも、この顔を見たら、感想なんて聞かなくてもいいんじゃない?」

はるかさん「ヴぁーい♪」

貴音「……ふふっ、それもそうですね」

はるかさん「はるかっかー」クイクイ

貴音「おや……まだおかわりが欲しいのですか?
   それでしたら……」

スッ

はるか「もごもご……」

貴音「うふふ……真、かわいらしいですね……♪」

響「……えへへっ。そうだね!」



にょきっ



貴音・響「えっ?」


92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 17:23:03.32 ID:5xQlgRVy0

はるかさん「アハハハハ」

貴音「!?」

はるかさん「あもっ」

 ごり……
       ごり……

貴音「おおおおお」

響「あ、そういえば、もう真っ暗だったね……」

春香「説明しよう! はるかさんは、
   夜に食べ物を食べると、こんな感じで暗黒化しちゃうのです!」

貴音「あ、あのっ! こ、これは……大変、痛がゆいのですが……!?」

響「あー……」

春香「大丈夫ですよ、貴音さん。ちゃんと直し方があって……」

響「待って、春香」

春香「え?」

響「……このまま、ほっとこう」

春香「ええ!? な、なんで?」


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 17:30:36.00 ID:5xQlgRVy0

響「よく考えたら、今回のドタバタは全部貴音のせいさー」

春香「え、そ、そうなの?」

響「うん! だから、良い薬になるでしょ!」

貴音「あの……」

はるかさん「ごりごり……」

響「あはは! 貴音、それも仲良くなった証拠だぞっ!」

貴音「し、しかし……この状態は、いつになったら直るのでしょうか……?」

響「んー、朝までじゃない?」

貴音「なんと!」

響「それじゃあ、自分達帰るから……また明日ね!」

春香「えへへ……よくわかんないけど、おっつかれさまでーす!」

ガチャ バタン

貴音「……」

はるかさん「あもあも」


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 17:35:24.23 ID:5xQlgRVy0

貴音「朝まで……ですか」

千早「四条さん……」

貴音「千早……」

千早「……っ……に、似合って……ぷくくっ……」

貴音「……」

千早「……ふぅ。それじゃあ、お疲れ様でした」

貴音「あなたはそれを言いたいがために事務所に来たのですか……」

ガチャ バタン

はるかさん「ごりごり……」

貴音「……しかし」

貴音「これはこれで、気持ちが良いものですね……!」


97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 17:44:59.06 ID:5xQlgRVy0

貴音「」ぐぐ……

ぬぽんっ

貴音「……はるかさん殿」

はるかさん「アハハハハハ!」

貴音「ふふっ、よく見ると、今のあなたも大変可愛らしく思えます……」

はるかさん「?」


貴音(──そうですね)

貴音(容姿など、関係ありません。どんな姿になろうとも、あなたはあなた……)

貴音(私が今日、ずっと追い求め……そして、
   私のぷれぜんとを喜んで食べてくれた、はるかさんなのです)


貴音「……ふふっ。これからも、よろしくお願いいたしますね」
 
貴音「同じ、765プロの仲間として……!」

はるかさん「ヴぁーい♪」

もうおわれ


99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/05(火) 17:48:26.41 ID:5xQlgRVy0

おわりです。読んでくれた方ありがとうございました
行き当たりばったりで書いてしまったのでぷち達への呼称間違いとか矛盾とかあったらごめんね
どの時期なのかとか原作なのかアニメ準拠なのかも全部適当なので細かいことは気にしないでください


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