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口裂け女「私、キレイ?」男「ええ。とても綺麗ですよ」 

カテゴリ:人外SS

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:27:01.61 ID:RQjpGP9Y0

口裂け女「これでも……?」

男「!」

口裂け女「どうかしら?」フフッ

男「――唇が少し荒れてますね」

口裂け女「え?」

男「ほら、口の端のところ。血が滲んでます」スッ

口裂け女「ちょ、ちょっと、近」

男「ちゃんとケアしたほうがいいですよ。せっかくの美人がもったいない」

口裂け女「び、美人?」

男「普段何かケアしてますか?」

口裂け女「いえ、特に何も……」

男「リップ塗るだけでもかなり違うと思いますけど……、持ってないんですか?」

口裂け女「私、お店に入れないから」フフッ

男「そうですか……、ちょっとココで待ってて下さいね」ダッ

口裂け女「あっ……」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:27:46.91 ID:lqTTJGM70

既視感


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:28:04.26 ID:DrIAPyHY0

主演 向井理


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:28:32.82 ID:RQjpGP9Y0

口裂け女「――遅い」

口裂け女「遅すぎる。やっぱり逃げたか」イライラ

口裂け女「家はこの辺りなのか? 見つけ出して絶対殺してやる……」

男「お待たせしました!」

口裂け女「ッ!」ビクッ

男「すみません、驚かせちゃいましたか?」

口裂け女「別に……」ドキドキ


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:28:38.58 ID:6Mk0XCaBO

当社の化粧品を使っていただければ云々


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:30:35.11 ID:RQjpGP9Y0

男「これ、よかったらどうぞ」スッ

口裂け女「――これがリップ?」

男「いや~何故かどの店行っても品切れで……。結局隣町まで走るハメになりました」アハハ

口裂け女「……わざわざ私のために?」

男「実は妹にパシられてたんですよ。スイーツ()買ってこいって。そのついでです」

口裂け女「妹さんがいるの?」

男「そのリップも妹に訊いたら教えてくれたんです。こういうとき妹いると役立ちますね」

口裂け女「仲がいいのね」

男「それなりに喧嘩もしますけどね」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:32:24.76 ID:RQjpGP9Y0

口裂け女「あと、これは……プリン?」

男「まとめ買いしたので一個おすそわけです。あ、お嫌いでしたか、プリン」

口裂け女「嫌いじゃないわ。その……、ありがとう」

男「じゃあ俺はこれで。遅れると妹にシバかれますんで」ダッ

口裂け女「あっ、あの、」

口裂け女「もう見えなくなっちゃった……、足が早いのね」

口裂け女「また会えるかしら……?」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:34:41.63 ID:RQjpGP9Y0

ババア1「あら、またあの人……」

ババア2「あの人がどうしたの?」

ババア1「知らないの? あの人3日くらい前からずっと立ってるのよ」ヒソヒソ

ババア2「ずっとって……、一日中?」

ババア1「らしいわよ。田中さんの旦那さんが残業帰りに見たって林さんの奥さんが」ヒソヒソ

ババア2「それは確かにちょっと変ね」

ババア1「ちょっとどころじゃないわよ。女の変質者かしら」ヒソヒソ

ババア2「通報した方がいいんじゃない?」

ババア1「私は嫌よ。顔見られてるし、逆恨みされたらどうするの」ヒソヒソ

ババア2「じゃあどうするのよ」

ババア1「子どもは家の中で遊ばせましょう。何かあったら堪ったもんじゃないわ」ヒソヒソ

ババア2「そうね。連絡網で回しておきましょう」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:36:49.11 ID:RQjpGP9Y0

口裂け女「――悪いけど、全部聞こえてるわよ」

口裂け女「まったく……面倒な時代になったものね」ハァ

口裂け女「あの人も通らないし、これ以上待っても無駄みたいね」

口裂け女「噂が広まって警戒される前に、次の町に行こうかしら……」

口裂け女「でも、もしかしたら、」ウロウロ

男「――あ、またお会いしましたね」ニコッ

口裂け女「!」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:37:59.05 ID:RQjpGP9Y0

男「仕事帰りですか?」

口裂け女「え、ええ、まあ。……あなたも?」

男「俺は大学の帰りです。今日は一限から入ってたんでクタクタですよ」

口裂け女「大学……? 近くにあるの?」

男「そこの駅から少し歩いたところにあるんですよ、御存じないですか?」

口裂け女「ごめんなさいね、ここには最近来たばかりだから」

男「まあ大学といっても、国立の中では最低ラインですけどね」

口裂け女「それでも凄いわよ。頭いいのね」

男「俺は推薦もらえたから何とか入れたんです。まともに受けてたら絶対無理でした。高校の成績悪かったですし」

口裂け女「推薦って、何かスポーツを?」

男「陸上やってます。これでも県下じゃ割と有名だったんですよ、俺」

口裂け女「そう。だからあんなに足が速かったのね」

男「いえ、今の専門は槍投げです」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:39:32.39 ID:RQjpGP9Y0

口裂け女「――嘘。あんなに速いのに?」

男「大学入ってから足をちょっと、ね」ハハッ

口裂け女「あっ……」

男「気にしないでいいですよ。速いって言ってもらえて嬉しかったです」

口裂け女「その……、ごめんなさいね」

男「謝らないでください、俺も気にしてませんから」

口裂け女「でも、」

男「だからいいですって。……それでも申し訳ないって思うなら、俺のお願い聞いてもらえます?」

口裂け女「お願い? いいけど、私にできることにしてね」

男「じゃあ、あなたにしか出来ないこと言います」

口裂け女「……何かしら?」

男「俺と一緒に帰って下さい」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:41:01.95 ID:RQjpGP9Y0

口裂け女「私と、一緒に……?」

男「はい。あなたにしかできないことです」

口裂け女「でも、私なんかが隣歩いて、恥ずかしくない?」

男「そんなことないですって。初めて会ったときに綺麗だっていったのは御世辞じゃないですよ」

口裂け女「本当?」

男「それとも、俺と歩くの嫌ですか?」

口裂け女「嫌……、じゃない、けど」

男「じゃあ決まりですね。一緒に行けるとこまででいいですから」スタスタ

口裂け女「あっ……待って」

男「ウチ、こっちですけど、大丈夫ですか?」

口裂け女「しばらくは方向一緒だから」

男「それはよかった。正直、断られたらどうしようって気が気じゃなかったんですよ」

口裂け女「断るなんて、そんな」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:43:11.52 ID:RQjpGP9Y0

男「――で、そいつ調子に乗って先輩に、」

口裂け女「あの、」

男「はい?」

口裂け女「あの、私、こっちだから……」

男「ああ。じゃあ、ここでお別れですね」

口裂け女「ごめんなさいね、話の途中で」

男「いえいえ。俺こそ大した話できなくて。退屈だったでしょ?」

口裂け女「そんなことないわ。結構楽しかったから」

男「それはよかった」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:44:50.42 ID:RQjpGP9Y0

口裂け女「また、会えるかしら」

男「俺は帰りはこの道通ることが多いですから、時間が合えば会えるかもしれないですね」

口裂け女「そう」

男「もし会ったら、また一緒に帰りましょうか」

口裂け女「ええ。楽しみにしてるわ」

男「――では、お気をつけて」

口裂け女「あなたもね」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:46:37.41 ID:RQjpGP9Y0

男「あ、すみません。ちょっと待ってください」

口裂け女「何かしら」

男「そういえば、まだ自己紹介してなかったですよね」

口裂け女「……そういえばそうね」

男「今さらな感じで何だか少し恥ずかしいですけど、また会うかもしれないし、ちゃんとしておきましょうか」

口裂け女「あなたの名前……、先に訊かせてもらっていいかしら」

男「はい。俺は男って言います。大学の二年です」

口裂け女「男、さんね」

男「男、でいいですよ。俺の方が年下でしょうし」

口裂け女「じゃあ、男と呼ばせてもらうわね」

男「はい。今度は俺が訊く番ですね」

口裂け女「ええ……、そうね」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:47:57.49 ID:RQjpGP9Y0

男「では、あなたの名前を教えてください」

口裂け女「私は、」

男「はい」

口裂け女「私は……っ」

男「どうしました?」

口裂け女「――ごめんなさい」タッ

男「あっ、ちょっと、」

男「行ってしまった……でも、髪に隠れてよく見えなかったけど、もしかして」

男「泣いてた……?」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:50:02.87 ID:RQjpGP9Y0

口裂け女「何が楽しかった、よ……、ばかじゃないの……」

口裂け女「私は口裂け女。それ以外の名前なんてないのに」

口裂け女「ちょっと優しくされたからって、油断して……」

口裂け女「仲良くなりたいなんて……、思ってはいけないのに……」

口裂け女「私は……、なんで……」ジワッ

口裂け女「なんで、人間じゃないのよぉ……」ポロポロ


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:51:45.98 ID:RQjpGP9Y0

口裂け女「ん……。泣き疲れていつのまにか寝ちゃってたみたい」

口裂け女「こんなに泣いて……恐怖の口裂け女が聞いて呆れるわね」フフッ

口裂け女「もう、この町にはいられない」

口裂け女「次の町に行かないと……」

口裂け女「本当に、本当に楽しかったわ、男」

口裂け女「――さよなら」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:53:48.67 ID:RQjpGP9Y0

――数ヵ月後 別の町


口裂け女「私、キレイ?」

少年「うん。キレイだよ、おねーさん」

口裂け女「これでも……?」

少年「う、うわぁああああああああああああああああ!!!!!!!!!」ダッ

口裂け女「とても良い悲鳴をありがとう、坊や」フフッ

口裂け女「さて」

口裂け女「まだ人通りはあるし、あと何人かなら襲えそうね」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:54:02.52 ID:JGwF6Zxg0

杖をついた男が赤いコートを着て白い大きなマスクを口につけた女性に出会った。
女は男に近づくと一言、こう尋ねた。
「私キレイ?」
少し考えた後、男は答えた。
「ええ、キレイですよ」
するとその女性は突然マスクに手をかけ、それを剥ぎ取りながらこう言った。
「これでも・・・キレイかー!!」
何と、その女性の口は耳まで裂けていたのだ。
しかし、男は少しだけ困った顔をしながらこういった。
「私は目が見えないんですよ、なので"これでも"というのが何のことかはわかりません」


少し思案した後、女は男の手を取ると頬の裂けている部分をなぞらせた。
頬に触れた男の手が一瞬揺れ、自分の話している相手が口の裂けている女だと気づいた。
そして女は、もう一度先ほどの質問を繰り返した。
「これでも・・・口が裂けていてもキレイか!」





61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:54:25.77 ID:JGwF6Zxg0

676 名前:水先案名無い人[] 投稿日:2011/12/01(木) 14:56:33.41 ID:H0bk/ja/0 [3/4]
男の答えは変わらなかった。むしろ、よりはっきりと言い放った。
「あなたは、キレイな人です」
そして、男は光を感じない目を女に向けるとこう続けた。
「私が光を失ってからずいぶん経ちます、そして多くの人に会ってきました。
 今のように道で声をかけられたこともあります。多くの人は私が盲目だと知ると
 声をかけたことをあやまり、同情し、申し訳なさそうに去っていくのです。
 しかし、あなたは私の意見を聞こうとしてくれる。口のことも触れさせることで
 教えてくれた。私を特別視していないようですごく嬉しいことです。
 私は外見のことはわからないので、そういった基準でしか判断できませんが
 あなたは少なくとも、私にとってはキレイな人です。
 失礼でなければ、あなたともっと話をしてみたいです」
と、とても嬉しそうに話す男。
女はポカーンとした後、急にボンッ!と音が出そうな勢いで赤面し
「あ、ありがとう、きょきょきょ今日は時間がないから、これ、こここれで失礼します」


とだけ言うと走っていってしまった。
走りながら女は自分に言い聞かせる。
(心臓がすごくドキドキしているのは今走ってるから!)
頭に浮かぶ先ほどの男の嬉しそうな顔を振り払いながら赤面した女は走り続けた。
それから、杖を持った男と大きなマスクをした女性が
仲よさそうに話しながら歩いているのがたびたび目撃されたという。


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:54:56.11 ID:RQjpGP9Y0

口裂け女「次は……ん、あの人にしましょうか」

口裂け女「先回りして、っと」タッ

口裂け女「ちょうどいいタイミングね。この曲がり角で出会い頭に……」ニヤリ

口裂け女「もう少し」

口裂け女「今ね」バッ

口裂け女「私、キレイ?」ニヤッ

男「ええ。とても綺麗ですよ。……前会ったときよりも、ね」ニコッ


おしまい


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 21:41:54.03 ID:IganA3Z80





ぬ~べ~の影響でかわいそうな妖怪ってイメージが強いなあ


83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 21:44:02.97 ID:17/px2f70

>>82
この小学生できる…!


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