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まどか「泣き虫な転校生」 

カテゴリ:まどかSS

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:04:18.90 ID:BWL1d8tdO

キーンコーンカーンコーン

杏子「ふわぁぁ…」ノビー

マミ「ふふ。おはよう、佐倉さん」

杏子「ん、おはよー」

マミ「今日も授業中眠りっぱなしだったわね」

杏子「まあね。ま、いいじゃんか」

杏子「あたしはバイトで忙しいんだしさ」

マミ「バイトは…そうだけど…」

杏子「だろ?」

マミ「でも今度のテストはどうするつもり?」

杏子「えっ?テスト?」

マミ「来週からのテスト、忘れてたの?」

杏子「いっけねぇ!忘れてた!」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:10:10.05 ID:BWL1d8tdO

杏子「ここ最近の範囲ぜんっぜんわかんねぇ…」

マミ「眠っていたものね」

杏子「ってかシフトも入れちまってるし…」

マミ「交代はできないの?」

杏子「いまさら変わってなんて言えねぇよ…」

杏子「あたしのバイトがここの購買なの、マミも知ってるだろ?」

マミ「ええ。…そうね、他のバイトのみんなもテスト勉強があるものね」

杏子「だから頼めねぇっての」

マミ「じゃあどうする?このままテストに挑むつもり?」

杏子「うっ…」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:15:10.18 ID:BWL1d8tdO

杏子「はぁ…唯でさえ学校とバイトと魔法少女で忙しいってのに」

杏子「これに加えてテストとか…あたしを魔女にでもするつもりかっての…」

マミ「だーめ、絶望しないの」

杏子「だってぇ」

マミ「ほら、これ」

杏子「これは…ノート?」

マミ「ええ、佐倉さん用のノートよ」

杏子「マミ…」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:16:57.59 ID:OV8hvDMqO

あんことマミが同じ教室なのか


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:18:24.85 ID:BWL1d8tdO

マミ「こうなると思って作っておいたの」

杏子「マミ…!」

マミ「ふふっ」

杏子「さっすがマミ!あたしが見込んだ女だぜ!」ダキッ

マミ「ちょっ…」

杏子「よっし!これがあれば何とかなるかも知れねぇ!」

杏子「あたしの為にありがとね、マミ!」ニカッ

マミ「!」

マミ「べ、別に佐倉さんのためじゃ…」

マミ「ふ、復習のついでよ、ついで!」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:22:50.50 ID:BWL1d8tdO

杏子「あ、そうなの?」

マミ「う、うん…」

杏子「まぁいいや、どの道助かったぜ」

杏子「これで赤点…」グゥー

杏子「あっ」

マミ「…お腹空いたの?」

杏子「……」コクッ

杏子「そ、その…今月ピンチでさ…」

マミ「お金ないのにゲームなんてするから…」

杏子「あれは息抜きなんだよ!」

マミ「ふふ、わかってるわよ」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:23:18.21 ID:nbf4p2Qo0

まどほむかと思ったらマミあんだったでござる


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:26:58.03 ID:BWL1d8tdO

杏子「はぁ…腹減ったぁ…」

マミ「佐倉さん、あなた今日はバイトなかったわよね?」

杏子「ん?ああ、そうだけど?」

マミ「ならこれから何か食べに行かない?」

杏子「え?うーん…でも、あたし金ねぇしさ」

マミ「お金は私が出すわ」

杏子「まじっ?なら行く!」

マミ「そうと決まったら、早速行きましょ?」

マミ「ついでに勉強も教えてあげるわ」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:30:18.12 ID:BWL1d8tdO

杏子「やった!これなら百人力だぜ!」

マミ「ふふっ」

杏子「へへっ。あたしの為にありがとね」

杏子「マミと仲良くなれて良かったよ」

マミ「さ、佐倉さん…」

杏子「?でもさ、どうしてマミはあたしにここまでしてくれるのさ?」

マミ「そ、それは…」

杏子「それは?」

マミ(一番のお友達だから…)


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:34:45.35 ID:BWL1d8tdO

杏子「?」

マミ「さ、佐倉さんは…その、クラスメイトだし」

マミ「同じ魔法少女だから…」

杏子「あ、そっか。そうだよな」ポン

マミ「う、うん」

杏子「あははっ」

マミ「は、早く行かない?」

杏子「うん、そうだね」

マミ「佐倉さん、準備は大丈夫?」

杏子「ああ、バッチリさ」

マミ「それじゃ、行きましょ」

杏子「うん!」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:38:10.59 ID:BWL1d8tdO

ファミレス

店員「では、ごゆっくりどうぞ」

マミ「さて、まずは勉強の前に食べちゃいましょう」

杏子「腹が減ってはテスト勉強はできぬ!なんてね」

マミ「ふふっ、いただきます」

杏子「いただきます」

マミ「もぐもぐ」

杏子「なー、マミ?」

マミ「ん?」

杏子「なんか付き合わせちまって悪いね」

マミ「えっ?」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:41:34.36 ID:BWL1d8tdO

杏子「あたしとつるむよりも、他のやつらと一緒にいた方がほんとはいいだろ?」

マミ「え…なんで?」

杏子「だってさ、あたしはこんなんだし…今もマミにご馳走になってるわけじゃん」

マミ「それなら別に気にしなくてもいいのよ?」

杏子「いや、気にするって」

マミ「……」

杏子「だってマミはさ、いつも『ついで』とか『仕方なく』とか」

杏子「嫌々あたしに付き合ってるのかなって思ってさ」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:44:59.59 ID:BWL1d8tdO

マミ「っ…!別にそんなつもりは!」

マミ(私は…私はただ…)

マミ(佐倉さんともっと仲良くなりたくて…)

杏子「まぁ、マミは優しいからそう言うよな」

杏子「嘘でも嬉しいぜ、マミ」

マミ「だから嘘じゃ…」

杏子「…なあ、マミ」

マミ「…佐倉さん」

杏子「あたしが魔法少女じゃなかったら、あたしとこうして一緒にいることはなかった?」

マミ「……」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:50:10.31 ID:BWL1d8tdO

杏子「……ふっ、だよな」

マミ「…もしも、佐倉さんと私が互いに魔法少女じゃなかったら」

マミ「今こうして、一緒にいることはなかったかもしれないわ」

杏子「…」

マミ「でも、もしもなんて関係ない」

マミ「私たちはこうして一緒にいることは事実よ」

マミ「だからそんな顔しないで?」

杏子「マミ…ああ、そうだね」

杏子「ごめん!しけた話しちゃってさ!」

杏子「さ、早く食おうぜ!冷めちまったらもったいないしさ!」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:54:24.84 ID:BWL1d8tdO

マミ「…うん」

杏子「はむっ、はむっ」

マミ(本当はただ単に佐倉さんと仲良くしたいからだけなのにな)

杏子「うん、うめぇ!」

マミ(どうして誤魔化しちゃうのかしら…?)

マミ「もぐ…」

マミ(私がもっと上手くやれたらな)

マミ「……もぐ」

杏子「はむ、はむっ」

マミ(佐倉さんは私の嫁になるのだぁー!)

マミ(みたいな冗談言って、じゃれあって)

マミ(そんなことができたらいいのにな)

マミ(せめて…私の回りにそんなことができる子がいてくれれば…)


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 21:58:54.94 ID:BWL1d8tdO

マミ「もぐ…」

杏子「ふぅ、うまかった!」

杏子「ごちそうさま!…ってあれ?」

マミ「?」

杏子「なんだ、マミぜんぜん食ってねぇじゃんか」

マミ「あ…ちょっと食欲が…」

杏子「食わねぇなら、あたしが食うけど?」

マミ「…ええ、なら―」

マミ「!」

マミ(彼処にいるのって…)

マミ(暁美さんと鹿目さん?)

杏子「?」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 22:04:00.02 ID:BWL1d8tdO

まどか「むむー…」ジィー

ほむら「まどか、どうしたの?」

まどか「あ、いや?なんでもないよ!」

ほむら「そう?」モグ

まどか「う、うん!」

ほむら「もぐ…そうだわ、まどか」

ほむら「今度のテスト…」

まどか「うぅー…」ジィー

ほむら「…にんじん嫌いなの?」

まどか「えぇっ?あ、えと…」

ほむら「さっきからずっと、にんじんを睨み付けてるわよ?」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 22:11:43.08 ID:BWL1d8tdO

まどか「あ、あはは…実はにんじんさんちょっと苦手で…」

仁美「あらあら、好き嫌いはいけませんわよ?」

まどか「あっ、仁美ちゃん」

ほむら「委員会が長かったようね」

仁美「ええ、ごめんなさい。委員会の仕事が少し長引いてしまって…」

ほむら「大丈夫、気にする必要はないわ。それに先に食べててごめんなさい」

仁美「構いませんわ、先に食べてと言ったのは私ですし」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 22:16:01.43 ID:BWL1d8tdO

仁美「それに、私を誘ってくれたことが、とても嬉しいんですの」

仁美「鹿目さん、暁美さん、今日はありがとうございます」

まどか「ううん、そんな」

ほむら「ええ、こちらこそ来てくれてありがとう」

仁美「うふふ」

ほむら(鹿目さん…ね、やっぱりまどかさんの方がしっくりくるわね)

ほむら(この時間軸の仁美がまどかに対して名字読みなのも仕方のないことだってわかってる)

ほむら(だって、この時間軸には…)


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 22:21:42.90 ID:BWL1d8tdO

まどか「あっ、仁美ちゃんの分も注文しなくっちゃ!」

仁美「ありがとうございます、私は紅茶で十分ですわ」

ほむら「そう、わかったわ」

まどか「仁美ちゃん、お腹空いてないの?」

仁美「ええ、大丈夫ですわ」

ほむら「…もぐもぐ」

ほむら(この時間軸のまどかと仁美は…少なくとも親友ではないのはよくわかってる)

ほむら(私が転校してきて1ヵ月…これだけの時間があれば嫌でもわかるわ)


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 22:26:11.67 ID:BWL1d8tdO

ほむら(こうして私がまどかや仁美といられるのもワルプルギスを倒すことができたから)

ほむら(マミと杏子の仲が良かった事は私にとって幸運だったわ)

ほむら(共闘も快く受け入れてくれたし、マミも孤独ではないから)

ほむら(必要以上にまどかを巻き込むことはしなかった)

ほむら(だからまどかも魔法少女になることはできずに、こうして…)

ほむら「…」チラッ

まどか「うぅぅ…」ジィー

ほむら「…」フッ


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 22:32:49.42 ID:BWL1d8tdO

ほむら(こうして一緒にいることができる)

ほむら(これは私がずっと探し続けてきた世界)

ほむら(私が夢見た世界)

ほむら(なのに…何処か寂しいのは…やはり彼女がいないからなのかしら?)

ほむら(…不思議なものよね、いつもは彼女の存在が嫌だと思うこともあったのに)

ほむら(いざいないとなると…寂しいだなんてね)


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 22:36:45.26 ID:BWL1d8tdO

まどか「あぅぅ…食べなくない…」

ほむら(でも、一番寂しいのはきっと、まどか)

ほむら(本人に彼女との記憶がなかったとしても…そうに違いないわ)

ほむら(それに、仁美も…)

仁美「鹿目さん、食べ物を粗末にしてはいけませんよ?」

まどか「うぅ…わかってるよぉ…」

ほむら(…こうしてまどかと仁美を会わせてみたものの)

ほむら(やっぱり今までの時間軸の用な仲にはそうそうならないわね)


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 22:42:09.58 ID:BWL1d8tdO

まどか「はぁ…」

ほむら「まどか」

まどか「なあに?」

ほむら「どいしても食べられないのなら、私が食べてあげるわ」

まどか「えっ?ほんと?」

ほむら「ええ」

まどか「わーい!やったぁ!」

ほむら「ふふっ」

まどか「それじゃ、はい、ほむらちゃん」

ほむら「ええ」パクッ

仁美「!!」

まどか「ど、どうかな…苦い?」

ほむら「いえ、甘いわよ?」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 22:46:55.58 ID:BWL1d8tdO

マミ「…」ジィー

杏子「おい、どうしたのさ?」

マミ(あ、あの二人ナチュラルに…)

マミ(あ、あーん…だなんて!)

マミ(お友達同士なら普通なのかしら…?)

杏子「おーい!」

マミ「へっ?」

杏子「どうしたのさ、ボーッとして?」

マミ「あ、その…佐倉さんっ!」

マミ(なら…!)

杏子「ん?」

マミ「は、はいっ!あーん!」

杏子「?」


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 22:51:34.29 ID:BWL1d8tdO

マミ「あーんよ!あーん!」

杏子「はぁ?」

マミ「わ、私のおかず食べさせてあげるわ!」

杏子「あっ、そっか!」

杏子「さんきゅー!」ハムッ

マミ「ど、どうかしら…おいしい…?」

杏子「うん、うまいよ」

マミ「そっかぁ…よかった」

杏子「ん?変なマミだな、別に作ったのマミじゃないじゃん」

マミ「え、あ…」

杏子「?」

マミ「さ、佐倉さんのばかぁ!」

杏子「え?なんで?」


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 22:54:51.71 ID:BWL1d8tdO

ほむら(むこうが騒がしいわね…)

まどか「はい、もうひとつお願い」アーン

ほむら「はむっ」

仁美「!」ガタッ

まどか「?」

ほむら「?」

仁美「い、いけませんわ!そんな!」

まどか「えっ?いけないって…」

ほむら「なにが?」

仁美「女性どうしてそんな…!」

仁美「それは禁断の恋ですのよー!」ダダダッ

まどか「き、禁断の…?」

ほむら「恋…?」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 22:57:44.43 ID:BWL1d8tdO

まどか「…仁美ちゃん、行っちゃったね」

ほむら「え、ええ…」

まどか「何かいけないことしちゃったのかな?」

ほむら「さあ…どうかしら?」

店員「はい、紅茶です」

まどか「あ、仁美ちゃんの紅茶」

ほむら「と言っても、もう仁美はここを出て行ってしまったわ」

まどか「んー、でも飲まないのはもったいないよね?」

ほむら「そうね」

まどか「ねっ、二人ではんぶんこにしようよ!」

ほむら「ええ、そうしましょうか」


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 23:02:45.32 ID:BWL1d8tdO

まどか「先に飲んでもいいかな?」

ほむら「構わないわ」

まどか「えへへ、ありがと」チュー

ほむら「……」

ほむら(やっぱり仁美だけじゃ物足りないわね)

ほむら(どうしてだかはわからないけど)

ほむら(何だかんだで私も、多少は彼女に依存でもしていたのかしら?)

ほむら(…いや、まさか)

ほむら(でもこの物足りなさは…)

まどか「はい、次はほむらちゃ…」

まどか「あー、ほむらちゃんピーマン残してるよ!」

ほむら「え?」


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 23:06:54.86 ID:BWL1d8tdO

ほむら「あっ…ピーマンは少し苦手で…」

まどか「好き嫌いはダメだってママが言ってたよ」

ほむら(それをあなたが言うの?)

ほむら「…そ、そうね、好き嫌いはいけないわよね」

まどか「うんっ」

ほむら(突っ込みたいけど、どう突っ込めばいいのかしら?)

ほむら(こんな時、彼女ならどう突っ込んだのかしら?)

ほむら「……」

ほむら(やめましょう、彼女はこの時間軸にはいないのだから)

キュゥべえ「チョップ!チョップ!チョップステイック!」


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 23:11:10.43 ID:BWL1d8tdO

ほむら「いたっ!」

キュゥべえ「ダメだよ、ほむら。お残しなんてしちゃ」

キュゥべえ「昔からお残しは許しまへんべえっつーでしょ?」

ほむら「インキュベーター…!」

まどか「あっ、キュゥべえ!」

キュゥべえ「あっ、まどか!僕と契約して魔法少女になってよ!」

まどか「嫌だよ」

キュゥべえ「そっか」

ほむら「…あなた、何しに来たの?」

キュゥべえ「まどかと契約!」


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 23:15:24.24 ID:BWL1d8tdO

まどか「私は契約しないよ?だってみんなしちゃダメだって言うもん」

キュゥべえ「うーん、そこをなんとか!」

まどか「ダメだよ」

キュゥべえ「まぁいっか」

ほむら(いいの?)

ほむら「……はぁ?」

ほむら(時間軸によって多少は違いがでるのはわかっているけど)

ほむら(この時間軸は特におかしいのよ)

ほむら(まどかや仁美も少し違うし、マミや杏子はもっと違う)

ほむら(もっとも、そのおかげもあってワルプルギスを倒せたのだけど…)


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 23:19:51.33 ID:BWL1d8tdO

ほむら(でも、こいつは!)

キュゥべえ「あっ、ハンバーグだぁ!」

キュゥべえ「ねえ、まどか!食べてもいい?」

まどか「えー?ちょっとだけだよ?」

キュゥべえ「やったぁー!」モグモグ

まどか「あぁ…ちょっとだけって言ってるのに」

キュゥべえ「まどかが!僕と契約してくれるまで!食べるのをやめない!」

まどか「もー」

ほむら(ぶっとばしたい!)


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 23:24:35.94 ID:BWL1d8tdO

ほむら「…インキュベーター」

キュゥべえ「んー?」

ほむら「お願いします、どっかに行ってください」

まどか「ほむらちゃん?」

キュゥべえ「ほ、ほむらが僕に頭を下げた?」

キュゥべえ「はっ!これは何か裏があるはず…!」

キュゥべえ「こうしちゃいられない!」タタッ

ほむら「はぁ…」

ほむら(あいつがバカで助かったわ)

ほむら(そのおかげで、まどかも無事なんだし)

ほむら(…少しだけ、少しだけかだけど普通のキュゥべえの方が良かった気はするけど)


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 23:30:45.56 ID:BWL1d8tdO

マミ「佐倉さん、もう勝手に食べてもいいわよ」

杏子「お、おう…」

杏子(なんだ?あたし、何かしたっけ?)

杏子「ん?」

キュゥべえ「うぉー!」

杏子(なんかウザいのが突っ込んできた…)

キュゥべえ「チョップステイック!」バシンッ

マミ「きゃっ?」

キュゥべえ「マミ!あーそーべー!」

マミ「あら、キュゥべえ」

杏子(はぁ、こいつが来るとほんと面倒なんだよなぁ)


86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 23:36:31.22 ID:BWL1d8tdO

マミ「今は遊べないわ、これから佐倉さんと勉強をするんだもの」

キュゥべえ「ケチケチ!魔女ケチケチー!」

キュゥべえ「マミなんて絶望して魔女ケチケチになっちゃえばいいんだー!」

マミ「はいはい」クスッ

杏子「なあ、キュゥべえ?あっちで契約したがってるおっさんがいたぞ」モグモグ

キュゥべえ「契約?えっ?どこどこ?」

杏子「そうだな、地球の裏側とか?」モグモグ

キュゥべえ「わかった!行ってくる!」ダダダッ


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 23:40:17.59 ID:BWL1d8tdO

杏子「……あいつ、一生かかってもエネルギー集められないだろ」モグモグ

マミ「ふふ、そうかもね」

杏子「ふぅ、ごちそうさま」

マミ「あ、うん」

マミ(あーんは…仕方ないか)

マミ「さてと、なら勉強をしましょうか」

杏子「んー、面倒だけど仕方ないよなぁ」

マミ「でも、その前に」スクッ

杏子「ん?」

マミ「せっかくだし、4人で勉強しましょう?」


89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 23:43:55.88 ID:BWL1d8tdO

まどか「そうだ、そのピーマンわたしが食べてあげる」

ほむら「あら、いいの?」

まどか「うんっ、さっきのお礼」

ほむら「ふふ、ありがとう」

まどか「えへへ」

ほむら「はい、まどか」スッ

まどか「あむっ」アーン

ほむら「ピーマン、苦くない?」

まどか「んー、大丈夫だよ」

ほむら「そう、私は苦手なの」チュー

まどか「そうなんだ、ちょっと意外かも」

ほむら「そうかしら?」チュー

まどか「うん」


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 23:51:18.95 ID:BWL1d8tdO

マミ「!」

マミ(この二人…食べさせ合うどころか同じ紅茶を同じストローで…!)

マミ(やっぱりお友達同士なら普通なのかしら?)

マミ(それとも…)

杏子「おっ、ほむらとまどかじゃんか」

まどか「あっ、杏子さん。それにマミさんも!」

マミ「こんにちは、暁美さん、鹿目さん」

ほむら「マミ、杏子。あなた達も来ていたのね」

杏子「ああ、飯と勉強をね」

まどか「わたし達とおんなじだね」


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 23:55:20.57 ID:BWL1d8tdO

マミ「ええ、と言うことで一緒に勉強しない?」

マミ「二年生の範囲なら教えてあげるわ」

まどか「んっと…それはほむらちゃんがいてくれるから大丈夫…かな?」

ほむら「あ」

マミ「……そ、そう」シュン

まどか「でも、四人の方が楽しいから一緒に勉強しましょうよ」

マミ「そ、そう!」パアッ

ほむら「やっぱりマミは分かりやすいわね」

杏子「ん?ああ」


98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/20(月) 23:59:35.34 ID:BWL1d8tdO

二時間後

杏子「つかれた、もー無理…」

マミ「そうね、とりあえず今日はここまでにしておきましょうか」

まどか「やっぱりほむらちゃんは凄いね、スラスラ解いちゃうんだもん」

ほむら「もう慣れてるからよ」

まどか「?そうなんだ?」

杏子「さて、あたしはもう帰ったら寝るかな。明日はバイトもあるし」

ほむら「まどか、私達も帰りましょう」

まどか「うん」


100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 00:03:49.23 ID:JASuwmGTO

杏子「マミも帰ろうぜ」

マミ「ええ…」

杏子「ん?どうかした?」

マミ「そう言えば何か暁美さん達に言いたいことがあったような…」

ほむら「私達に?」

まどか「何ですか?」

マミ「あっ、明日と言えば!」

まどか「明日と言えば?」

マミ「転校生!転校生よ!」

ほむら「転校生?」

マミ「暁美さん達のクラスに転校生がやって来るって聞いたの!」


104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 00:09:55.85 ID:JASuwmGTO

杏子「えっ、マジでかよ?あたしは知らねーぞ?」

マミ「今日のホームルームで先生がちょっとだけ話していたのよ」

マミ「ふふ、佐倉さんは眠っていたから知らなかったのね」

杏子「へー、まぁあたしらには関係ないんだけどな」

マミ「そうかも知れないけど、暁美さんと鹿目さんには関係ありありじゃない」

ほむら「そうね」

まどか「やったね、ほむらちゃん!友達が増えるよ!」


107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 00:14:12.75 ID:JASuwmGTO

ほむら「ふふっ、ある意味私の後輩になるのね」

ほむら「まどかはどんな子がいい?」

まどか「んー、明るくて元気な女の子がいいなぁ」

ほむら「!」

まどか「ほら、わたし達のクラスって明るくて元気な感じの女の子はいないから」

まどか「そんな子が来てくれたらそれはとっても嬉しいなって」

ほむら「まどか…」

まどか「えへへ」

ほむら「……そう」


110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 00:18:16.12 ID:JASuwmGTO

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら(やっぱり…まどかには彼女が必要なのね)

ほむら(美樹さやか…!)

まどか「あっ?あのね?その、わたし…」

まどか「別にほむらちゃんが明るくて元気な女の子じゃないのを責めてるわけじゃないんだよ?」

ほむら「えっ?」

まどか「わたし、ほむらちゃんが転校して来た時すごく嬉しかったもん!」

ほむら「まどか…」

まどか「わたし…あんまり友達がいなくて、一人になりがちで…」


115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 00:24:19.51 ID:JASuwmGTO

まどか「そんなわたしに、ほむらちゃんは話しかけてくれて…優しくしてくれて」

まどか「友達になってくれて、わたし…すっごく嬉しかったんだ!」

まどか「だからわたし、ほむらちゃんが大好きだよ!」

ほむら「ありがとう、私もおなじよ。まどか」

まどか「てへへ…」

ほむら「ふふっ」

杏子「ほんと仲良いよねぇ」

マミ「ええ、羨ましいわ」

ほむら「……」

ほむら(…美樹さやか)


117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 00:29:43.68 ID:JASuwmGTO

キュゥべえ「チョップ!チョップ!チョップステイック!」

折莉子「や、やめなさい!」

キリカ「待てー!しろまるー!」

マミ「まだやってる……」

杏子「さ、あのバカに絡まれる前にさっさと帰ろうぜ」

マミ「ふふ、そうね」

まどか「明日が楽しみだね、ほむらちゃん」

ほむら「そうね、まどか」

ほむら(まさか美樹さやかが転校生してくるなんてことは…)

ほむら(ふふ、さすがにないわよね?)

ほむら(……奇跡も魔法も…か)


123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 00:35:15.59 ID:JASuwmGTO

翌日

和子「目玉焼きとは、固焼き半熟ですか?それとも半熟ですか?」

和子「はい、中沢くん!」

中沢「え?どっちでもいいってこの前…」

和子「違いますっ!」

中沢「えぇっ?」

和子「卵の焼き加減ひとつで―」

まどか「えー?言ってることが前と違うよぉ?」

ほむら「?」

和子「はい、あとそれから、今日はみなさんに転校生を紹介します」

ほむら(そっちが後なの?)


127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 00:40:21.51 ID:JASuwmGTO

ほむら(それにしてもまさか私が転校生を迎える立場になるなんてね)

ほむら(こんな日がくるだなんて思いもしなかったわ)

ほむら(転校初日って緊張するのよね)

ほむら(…私も一番最初の転校はすっごく緊張したもの)

ほむら(だから転校生の気持ちがよくわかるわ)

ほむら(転校生の先輩として、私も力になろうかしら?)

ほむら「ふふっ」

和子「じゃ、美樹さん。いらっしゃい」

ほむら「!?」


131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 00:44:23.43 ID:JASuwmGTO

ほむら(え…?)

まどか「美樹さんだって、女の子なのかな?」

仁美「そうですわね」

ほむら(まさか…ほんとに…?)

和子「あら?美樹さん?」

まどか「あれ?でてこないよ?」

仁美「恥ずかしがり屋さんかもしれませんわ」

まどか「あっ、ドアの隅っこに…隠れてる、のかな?」

ほむら「!」

さやか「……」フルフル

ほむら(あの髪色は…)


136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 00:50:18.83 ID:JASuwmGTO

さやか「うぅ…」

ほむら(美樹…)

和子「…美樹さん」

さやか「あ、あの…わたし…やっぱり…」

ほむら(さやか…!)

和子「大丈夫、みんな優しいから…ねっ?」

さやか「で、でもぉ…」

和子「だから安心して?みんな美樹さんの味方、お友達よ?」

さやか「おとも…だち…」

和子「うん、だから大丈夫」

さやか「……うん」

まどか「あっ、来たよ!」

ほむら「…」


139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 00:56:09.79 ID:JASuwmGTO

和子「さっ、美樹さん。自己紹介言ってみよう!」

さやか「…あ、あ…あ…」モジモジ

ほむら(まさか…彼女が…)

さやか「わ……わた…し…その…」

ほむら(美樹さやか?)

さやか「み、み…き…さや……」

さやか「うぅぅっ…」

まどか「……」

仁美「……」

和子「こ、この子の名前は美樹さやかさん」

和子「東京から引っ越してきたの、それに学校も…ううん」

和子「まだ見滝原にも慣れていないと思うから、みんな助けてあげてね」


143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 01:00:31.29 ID:JASuwmGTO

ほむら「……」ジィッ

さやか「!」

ほむら(彼女が美樹さやかだとは到底思えないわ…)

ほむら(キュゥべえはともかく、他のみんなはそこまで変化はなかったのに)

ほむら(これは…)

ほむら(外見は髪を長くした美樹さやか…たしかに美樹さやかよ)

ほむら(でも…本当に美樹さやかなのかしら?)

ほむら(信じられない…)

ほむら「……」ジィーッ

さやか「うぅぅ…」オロオロ


147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 01:07:32.92 ID:JASuwmGTO

「美樹さんって、前はどこの学校だったの?」

さやか「と…東京の…がっこ…」

「部活とかやってた?運動系?文化系?」

さやか「…その…わた…がっこ…に…」

「すっごい長い髪だよね。シャンプーは何使ってるの?」

さやか「え、ぇと…おかあさんが……」

ほむら「……」

ほむら(美樹さやか…)

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「…まどか」

まどか「美樹さん、恥ずかしがり屋さんなのかな?」


148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 01:11:30.24 ID:JASuwmGTO

まどか「それとも…」

ほむら「…そうね」

ほむら(まるで昔の私を見ているようだわ)

ほむら(…たぶん、あそこまでじゃなかったけど)

まどか「みんな美樹さんに話しかけてるけど…美樹さん困ってるような…」

ほむら「…無理もないわ、ただでさえ転校初日は緊張するもの」

ほむら「ましてあの性格なら…」

まどか「大丈夫…なのかな?」

ほむら「心配?」

まどか「…うん、だって怯えてるように見えるもん」


150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 01:16:30.82 ID:JASuwmGTO

ほむら「…そうよね、怯えているわ」

まどか「……ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「なにかしら?」

まどか「ちょっとだけなら、嘘ついてもいいよね?」

ほむら「嘘?」

まどか「うん、嘘」

ほむら「まどか、嘘って…」

まどか「ほむらちゃん、ついてきて」

ほむら「ちょっと、まどか?」

「美樹さんって人魚さんみたいだね」

「あー、マーメイドっぽいかも!」

さやか「うぅ…」


153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 01:20:59.00 ID:JASuwmGTO

まどか「え、えと…み、美樹さん!」

さやか「……」

まどか「あ、あれ?聞こえてないのかな?」

ほむら「あちこちから話しかけられてるもの、仕方ないわ」

まどか「うぅ…」

ほむら「美樹さんを連れてくればいいの?」

まどか「う、うん!」

ほむら「わかったわ、待っていて?」

まどか「ほむらちゃん…!」

ほむら「みんな、少し退いてもらえる?」

さやか「…?」


156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 01:25:29.99 ID:JASuwmGTO

ほむら「美樹さやかさん…よね?話があるの、ついて来てくれない?」

さやか「ぇ…」

ほむら「ほら」スッ

さやか「…ぁ…ゃ…ぇと…」

ほむら「大丈夫、何も悪いことなんてしないわ」

ほむら「まどかが話をしたいらしいの」

さやか「まど…か…?」

まどか「あ、んと!えへへっ」

さやか「……」

「鹿目さん、どうしたの?」

まどか「えぇーっと…」


160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 01:31:34.49 ID:JASuwmGTO

まどか「そ、その!美樹さんは体が悪くって!えと…保健室に行かなきゃいけないの!」

さやか「ぇ…?」

「あっ、そうだったの?」

まどか「う、うん!だから保健委員のわたしとほむらちゃんが…」

「そっかぁ。ごめんね?引き留めちゃって」

「また今度お話しようね」

さやか「ぁ…ぁの…」

ほむら「なるほど、そう言うことね」

まどか「えへへ…美樹さん、ついて来てくれない…かな?」

さやか「……」


161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 01:35:16.62 ID:JASuwmGTO

ほむら「まどか、保健室に行ってどうするつもり?」コソ

まどか「んっと…お話…かな?」

ほむら「でも美樹さんは大丈夫かしら?」

まどか「わ、わたし、頑張るから!」

ほむら「…まどかがそう言うなら私は構わないけど」

ほむら「どうして美樹さんを?」

まどか「えと…よくわかんないんだけど、美樹さんを助けたいって思って…」

ほむら「そう、わかったわ」


162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 01:40:18.43 ID:JASuwmGTO

さやか「……」オロオロ

まどか「あ、ごめんね?保健室行こっ?」

さやか「ぇ…でも…わたし…」

ほむら「美樹さん、初めての教室って緊張するでしょ?」

さやか「ぇ…」

ほむら「私も先月転校してきたばっかりだからよく分かるわ」

さやか「!」

まどか「わ、わたしは転校生じゃないけど…やっぱり最初は緊張したし」

まどか「それに転校生って珍しいから、みんなはしゃいじゃって」

ほむら「二人目だけどね」ボソッ


165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 01:45:07.92 ID:JASuwmGTO

廊下

さやか「ぅ…」

さやか(どうしよう…知らない子に保健室に連れていかれるなんて…)

さやか(わたし…別に病気なんかじゃないのに…)

さやか(一人でいたいのに…)

さやか(……でも)

まどか「ごめんね?迷惑…だったかな?」

さやか(この子は悪い子には見えないし…)

ほむら「同じ転校生同士仲良くしましょう?」

さやか(この子は…先月転校して来たばっかりの…転校生仲間…)

さやか(仲間……)


170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 01:51:31.60 ID:JASuwmGTO

ほむら「美樹さん!」

さやか「ぇ…?」

ドンッ

さやか「きゃぁっ?」

恭介「うわっ?」

さやか「っ…」ヨロッ

恭介「っと、危ない!」ギュッ

さやか「ぁ…」

恭介「あ…だ、大丈夫…?」

さやか「………」

まどか「美樹さん、大丈夫だった?」

ほむら「下向いて歩くから…」

恭介「いや、前を見ずに歩いていた僕のせいだよ」


175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 01:56:56.37 ID:JASuwmGTO

恭介「えっと、美樹さん…だよね?ごめん、次からは気を付けるよ」

「おーい、上条ー早く来いよー」

恭介「わかった、今行く!」タタッ

まどか「もー…美樹さん、もう大丈夫だからね」

さやか「………」

ほむら(美樹さやかと上条恭介…やはり幼馴染みではないようね)

ほむら(これは本人にとって幸運なのかしら?それとも…)

ほむら(……私が、もしまどかと出会わないままだったら…)

ほむら(………)


180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 02:02:03.20 ID:JASuwmGTO

保健室

さやか「……」

まどか「先生もいないし、今は貸切だね」

ほむら「そうね」

まどか「あっ、わたしお茶ついでくるね」

ほむら「勝手に使っていいのかしら?」

まどか「大丈夫だよ、わたし達は保健委員なんだしさ」

ほむら「ふふ、それもそうね」

まどか「それじゃあ美樹さん、ちょっと待っててね」

さやか「……」

ほむら(それにしても静かね…いくら緊張してるとは言え…)


181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 02:06:33.81 ID:JASuwmGTO

ほむら(私も似たようなものだったとは思うけど…)

ほむら(私の場合はずっと入院してて、学校自体が久しぶりだったんだもの)

ほむら(だから私は仕方なかったのよ)

ほむら(……たぶん)

ほむら(…いえ、素直になれば怖かったから…なのよね)

ほむら(いっつも一人だったから誰かと話すことすら怖くて…)

ほむら(…なら、この美樹さやかもそうなのかしら?)

ほむら「…」ジィー


182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 02:10:50.60 ID:JASuwmGTO

さやか「うぅ…」

さやか(さっきからずっと睨まれてる…)

さやか(わたし…まだ何もしてないのに…)

さやか(また…虐められるのかな…?)

さやか(わたしは何も悪くないのに…)

さやか(もう嫌だよ…あんなの…)

さやか(やっぱり学校なんて…無理だよ…)

さやか(早くお家に帰りたいよ…)

さやか(お母さん…)

さやか「うぅっ…」グスッ


183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 02:14:52.93 ID:JASuwmGTO

ほむら(私はまどかがいてくれたから元気になれたわ)

ほむら(まどかが私を助けてくれたから、今の私がいるの)

ほむら(なら…私はどうすればいいの?)

ほむら(私がこの子にできることは何かあるの?)

ほむら(まどかならどうするのかしら…?)

ほむら(いえ、考えるまでもないわね)

ほむら(まどかなら、きっと)


187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 02:20:04.75 ID:JASuwmGTO

さやか「うぅ…」

ギュッ

さやか「ぇ…?」

ほむら「やっぱり、まだ緊張するわよね?」

さやか「……」

ほむら「私も、あなたと同じだったから分かるわ」

さやか「……違う…」

ほむら「えっ?」

さやか「…あなたと…わたしは違う…もん…」

ほむら「…」

さやか「わたしは…何にもできない…から…」

さやか「わたしは…引きこもり…だもん…」

ほむら(引きこもり…?)


191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 02:27:22.39 ID:JASuwmGTO

さやか「………」

ほむら(さやか…)

ほむら「……私はね、ずっと入院してて通学していなかったの」

ほむら「ちょっと走っただけで貧血になっちゃうくらい病弱で、それにドジだったわ」

ほむら「勉強だって…だから私はそんな自分が嫌だったし、友達だっていなかった」

さやか「……」

ほむら「でも今は違うわ」

ほむら「友達が私を変えてくれたんだもの」

ほむら「だからあなただって変われるはずよ」

ほむら「今からでも十分間に合うと思うの」


195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 02:31:00.65 ID:JASuwmGTO

ほむら「だから」

さやか「うそ…」

ほむら「え?」

さやか「…うそでしょ…たった1ヶ月で変われるわけないもん…」

ほむら「あ…」

ほむら(た、たしかに…)

さやか「……わたしに合わせて…うそなんかつかなくてもいいよ…」

さやか「あなたと…わたしは違うから…」

ほむら「で、でもっ!人は変われるわ!」

ほむら「私だって本当に変われたのよ?」


197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 02:36:17.68 ID:JASuwmGTO

さやか「たしかに人は変われるよ…」

ほむら「そ、そうでしょ?」

さやか「…わたしも…変わったから…」

ほむら「え?」

まどか「ほむらちゃん、美樹さん、お待たせ」

まどか「遅くなってごめんね?」

ほむら「まどか…」

まどか「えへへ、って…わわっ?」グラグラ

ほむら「あっ、危ない!」

まどか「きゃぁっ?」ドテッ

ガシャーン

さやか「あつっ!」


199: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 02:42:00.75 ID:JASuwmGTO

まどか「わわわ!ごめんなさいっ」

さやか「ちょっと、何してんのよ!もー!」

まどか「!」

ほむら「!」

さやか「あたしの制服……」

まどか「…美樹さん?」

さやか「あ、あ…あ…」

さやか「…ご、ごめんなさい……」

まどか「あ、いや!謝るのはわたしの方だよっ!」

まどか「ごめんね?新しい制服なのに…」

さやか「ぃ…ぃぇ…」

まどか「えと、タオル持ってくるね!」


201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 02:45:53.54 ID:JASuwmGTO

ほむら「……」

さやか「うぅぅ…」

ほむら(さっきの反応…あの時だけ私の知ってる美樹さやかだったような…)

ほむら(……私の気のせいかしら?それとも…)

さやか「………」

キーンコーンカーンコーン

ほむら「あっ、チャイムが…」

さやか「ぁ…」

ほむら「でも、その格好じゃ授業は…仕方ないわ、後で先生には話しておくから」

ほむら「もう暫くここにいましょう」

さやか「………」


203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 02:50:56.96 ID:JASuwmGTO

ほむら「…美樹さん」

さやか「……」

ほむら「あなたの過去に何があったかは聞かないわ」

ほむら「でも、何時までも殻に閉じ籠っているのはよくないことだと思うの」

さやか「……そんなこと…言われても…」

ほむら「私は転校をきっかけに変われたと思うの」

ほむら「もちろん、それ以外にもたくさんのことがあったけど…」

ほむら「東京のころの弱い私から少しは変われたって言い切れるわ」


204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 02:54:27.59 ID:JASuwmGTO

さやか「…でも、わたしは……」

ほむら「そうだわ、東京のころの私の写真見る?」

さやか「え?」

ほむら「少し待ってて」タタッ

さやか「………」

さやか(…あたしは変われなくていいのに…)

さやか(変わりたくなんかないのに…)

まどか「ごめんね?美樹さん、熱かったよね?」

さやか「ぁっ…」

まどか「んと…今から拭くね?」

さやか「……」

まどか「えと…えと…」


206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 02:58:44.00 ID:JASuwmGTO

まどか「うぅ…やっぱり怒ってる…よね?」

さやか「………」

まどか「ご、ごめんなさい…わたしがドジだから…」

まどか「うぅ…」グス

さやか「ぁ…ぇっと…だ、大丈夫…」

まどか「え…?」

さやか「お、怒ってない…から…?」

まどか「ほんと?」

さやか「う、うん…」

まどか「そっかぁ。えへへ、よかった」

さやか「……」


210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 03:02:44.51 ID:JASuwmGTO

ほむら「お待たせ…あら、まどか」

まどか「あっ、ほむらちゃん。美樹さん怒ってないって!」

さやか「……」

ほむら(さやか…)

ほむら「そう、よかったわね。まどか」

まどか「うんっ」

ほむら「それと美樹さん、持ってきたわよ」

さやか「ぁ…」

まどか「あれ?ほむらちゃんの写真?」

ほむら「ええ」

さやか(どうして自分の写真を持ち歩いてるのかな…?)


211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 03:08:17.80 ID:JASuwmGTO

まどか「わぁ!見せて見せて」

ほむら「いいわよ」

さやか「……」

ほむら「もちろん、あなたにも見せるわよ」

まどか「???」

ほむら「まどか、どうしたの?」

まどか「いや…こんな写真撮った覚えがなくて…」

ほむら「え?」

まどか「んー…わたしとほむらちゃんのツーショットばかりだけど…」

ほむら(しまった!)

まどか「うーん…やっぱり撮ってない…よね?」

ほむら(間違えた!)


213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 03:15:27.87 ID:JASuwmGTO

ほむら「ま、まどか!えっと!これは!」

まどか「…ほむらちゃん」ジッ

ほむら「うっ…ち、違うの!これはそのっ!」

さやか「……」ポカーン

まどか「……」テクテク

ほむら「ま、まどかぁ…」

ほむら(まずい、完全に誤解されてしまったわ…)

まどか「ほむらちゃん」スッ

ほむら「っ…」

ギュッ

ほむら「…えっ?」

まどか「えへへ、ありがとう。ほむらちゃん」

ほむら「…?」


216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 03:22:14.47 ID:JASuwmGTO

まどか「この写真って、ほむらちゃんが作ったんだよね?」

ほむら「えっ?作った?」

まどか「わたしと一緒にこんな写真撮りたいのかなって」

まどか「そう思ったの!」ニコッ

ほむら「……まどか」

まどか「それで、美樹さんともこんな感じに一緒に撮ろうって言いたかったんだよね?」

さやか「!」

ほむら「え、えっと…」

まどか「美樹さん」

さやか「……」

まどか「ほむらちゃんはね?たまに素直じゃない時があるから」

まどか「うまく言いたいことが伝えられないのかな?って思うの」


218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 03:25:48.37 ID:JASuwmGTO

まどか「でも、これだけは言えるよ」

まどか「ほむらちゃんは優しくてカッコいい女の子なんだって」

ほむら「まどか…」

さやか「……」

さやか(ほら…やっぱりわたしなんかとは全然違う…)

まどか「美樹さん、ほむらちゃんは美樹さんと仲良くなりたいって思ってるんだよ?」

まどか「そしてわたしも」ニコッ

さやか「…!」


220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 03:31:38.16 ID:JASuwmGTO

さやか(な、なにがなんだか…)

さやか(この子は何を言っているの?)

さやか(…わたしと仲良く…?)

さやか(どうしてそんなこと…)

まどか「わたしは…何の取り柄もないし、誰の役にも立てないけど」

まどか「それでも、友達と仲良くしたいって気持ちは誰にも負けたくないの」

さやか「……えっ…と…?」

まどか「あれ?わけわかんなくなっちゃった?」

まどか「んと…わたしは…わたしと、ほむらちゃんはね?」


221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 03:36:52.85 ID:JASuwmGTO

まどか「あなたと、美樹さんと友達になりたいの」

さやか「…!」

まどか「そうだよね?ほむらちゃん」

ほむら「…ふふっ、ずいぶん回りくどくなっちゃったけど」

ほむら「ええ、つまりはそう言うことよ」

ほむら「美樹さん、私達と友達になりましょう」

さやか「……」

ほむら(不思議ね、私からこんな言葉がでるなんて)

ほむら(私は今まで幾度となく美樹さやかと衝突してきた)

ほむら(この手で殺そうとしたこともあった)


224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 03:43:37.56 ID:JASuwmGTO

ほむら(美樹さやかとは意見が合わなかったし、結果的にまどかを悲しめることばかりだった)

ほむら(だから私は美樹さやかを…嫌だと思った)

ほむら(まどかさえ助けられるのであれば、私は…)

ほむら(…でも本当は違ったのかも知れない)

ほむら(本当はさやかとも仲良くなりたかったのかも知れない)

ほむら(だけど仲良くなることなんて…いっつも無理で…)

ほむら(私はさやかと仲良くなることをずっと諦めていたんだわ)


225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 03:47:12.06 ID:JASuwmGTO

ほむら(でも、今は違う)

ほむら(まどかだけじゃなく、マミや杏子とも仲良くなれた)

ほむら(でもこれは私が頑張ったから…と言う訳じゃないのかもしれないわ)

ほむら(この時間軸が私にとって都合の良い時間軸だった)

ほむら(ただ、それだけのことかもしれない)

ほむら(そんな中…唯一、私の都合に良くなかったことは)

ほむら(美樹さやか、あなた…だったのね)


226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 03:50:52.05 ID:JASuwmGTO

ほむら(私はあなたがいないこの時間軸に寂しさを感じた)

ほむら(何時もいるはずのあなたがいなかった)

ほむら(そしてやっと現れたと思ったら、中身はまるで別人だった)

ほむら(それがまた、寂しかった…)

ほむら(だから私は…さやか、あなたと…)

―ちゃん!

ほむら(…)

ほむらちゃん!

ほむら「!」

まどか「ほむらちゃん!どうしたの?大丈夫?」


245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 04:37:25.95 ID:JASuwmGTO

さやか「なんで…」

まどか「え?」

さやか「なんで笑ってるの…なんで怒んないのよ…」

さやか「だってわたしは…」

まどか「えー?このくらいで友達に怒るわけないよ?」

さやか「…友…達」

まどか「うん、だって美樹さんはもう友達だもん」

さやか「……ふふ」

さやか「ふふふっ…」

さやか「あははははっ」

ほむら「あなたの負けね、美樹さん」

さやか「うん、そうだわ」

まどか「え?え?」


247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 04:40:24.20 ID:JASuwmGTO

さやか「もう人前で話すなんてしないって決めたのに」

さやか「もう笑わないって決めたのに」

さやか「…もう昔のわたしに戻らないって決めたのに」

さやか「性格が変わったって…思ってたのに…」

さやか「…ここにいると…昔のわたしに戻っちゃうなんてさ…」

まどか「?」

ほむら「美樹さん、あなたの本質は何も変わっていなかったと言うことよ」

さやか「……そうかな?」


248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 04:44:08.76 ID:JASuwmGTO

ほむら「あなたに何があったかはわからないわ」

ほむら「でも、素の自分まで変えることはできなかった」

ほむら「そうなんだと思うわ」

ほむら(そうよ…私だって…)

さやか「……でも、こうして人と話すのは本当に久しぶりなんだ」

さやか「さっきの自己紹介だって、ほんとに怖くて怖くて仕方がなかった」

ほむら「…」

さやか「二人にここに連れてこられた時、ほんとに怖かった」

まどか「わわっ?ご、ごめんね?」


249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 04:47:35.47 ID:JASuwmGTO

さやか「…今すぐにでも家に帰りたかったんだよ?」

まどか「ご、ごめんなさい!」

さやか「だから…今は不思議でしかたないんだ」

まどか「え?」

さやか「まるで今までのわたしが、全くの別人だったような気がして…」

ほむら「…実際、あなたは別人そのものだったわ」

さやか「…なんでわかるのさ」

ほむら「理由は話せないけど、私にはわかるもの」

さやか「……わけわかんないのは、こっちもだったか…」


250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 04:51:17.05 ID:JASuwmGTO

さやか「まぁいいよ、今は気にしないでおく」

ほむら「その方が私としても助かるわ」

さやか「……ありがと」ボソッ

ほむら「!」

まどか「美樹さんっ」

さやか「……悔しいけど、久々に話せて、笑えて」

さやか「嬉しかった…よ」

まどか「わぁ…!」

さやか「ちょっとだけだけど」

まどか「やったね、ほむらちゃん!」

ほむら「ふふっ」

さやか「ちょっと!ちょっとだけだからね!」


251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 04:55:39.04 ID:JASuwmGTO

昼休み

キュゥべえ「まーじょ♪まーじょー♪」

杏子「またバカが来やがった」

マミ「うふふっ」

キュゥべえ「今日のお昼はなんだい?」

マミ「私はサンドイッチよ」

杏子「あたしはのり弁だよ、購買で一番安いやつ」

キュゥべえ「おぉ!竹輪の磯辺焼きー!」

杏子「言っとくけど、やらねーからな」

キュゥべえ「なにをー!かくなる上は…!」


252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 04:58:39.01 ID:JASuwmGTO

キュゥべえ「チョップ!チョップ!チョップステイッ…!?」

杏子「ん?」

キュゥべえ「オーマイガー!」

マミ「キュゥべえ、どうしたの?」

キュゥべえ「チョップステイックワスレーター…」

杏子「え?今まで箸で叩いてたっけ?」

キュゥべえ「箸?」

杏子「え?だってチョップステイック忘れたんだろ?」

キュゥべえ「チョップステイックと箸は関係ないじゃないか」


253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 05:01:21.97 ID:JASuwmGTO

杏子「はぁ?」

マミ「チョップステイックは箸のことだけど…」

キュゥべえ「え?そうなの?」

マミ「うん」

キュゥべえ「ふーん…まぁいいや」

杏子「おいっ!」

マミ「ならキュゥべえは何を忘れたの?」

キュゥべえ「見てわからないかい?」

マミ「あっ」

杏子「耳のわっかみたいなやつがない!」

キュゥべえ「アレーガマイチョップステイック…」


254: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 05:06:02.39 ID:JASuwmGTO

杏子「どうでもいい知識が一つ増えたな」

キュゥべえ「失礼な!」

杏子「ほら、磯辺揚げあげっからどっか行きな」

キュゥべえ「ほんと?」

杏子「ああ」スッ

杏子「取ってこいっ!」フルスイング

キュゥべえ「竹輪の磯辺焼きー!」

杏子「ったく、好きなら名前くらい覚えろっての」

マミ「そうだわ、佐倉さん。どうでもよくない知識があるわよ」

杏子「ん?なんだよ?」

マミ「美樹さやかさん」


255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 05:10:31.60 ID:JASuwmGTO

杏子「美樹さやか?誰だっけ?」

マミ「ほら、昨日話した転校生よ」

杏子「あぁ!そいつがどうかしたの?」

マミ「なんでも、一時間目からいきなり授業サボったんですって」

杏子「へぇー、いきなりやらかしたか」

杏子「んじゃ真面目なタイプの生徒じゃないんだね」

マミ「美樹さん本人はものすごく静かな子らしいわ」

杏子「と言うと?」

マミ「極度の恥ずかしがり屋らしくて、自己紹介すらできなかったって噂が広まってるわ」


256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 05:16:35.48 ID:JASuwmGTO

杏子「ふーん?恥ずかしがり屋ねぇ…」

マミ「髪型は佐倉さんと同じらしいけど、性格は反対のようね」

杏子「反対…って言われてもピンと来ないな」

杏子「それに髪型ってもポニテなんて別に珍しくともなんともないし」

マミ「でも、赤と青で同じポニーテールは何か良いと思わない?」

杏子「思わねーって」

マミ「それのポニーテールのリボンが鹿目さんの物だったとしても?」


257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 05:20:36.43 ID:JASuwmGTO

杏子「ん、てことはまどかとほむら、その転校生と仲良くなったのか」

マミ「ええ、何でもあの二人が美樹さんを保健室に連れ込んで」

杏子「授業をサボったってわけか」

マミ「うん、少し意外だけどね」

杏子「だよなぁ、ほむらは真面目だし、まどかだってサボるような性格じゃないしさ」

マミ「ふふっ、二人が並んで説教されてたんだもの」

マミ「私も驚いちゃったわ」


258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 05:23:46.11 ID:JASuwmGTO

杏子「なるほどねぇ、んで?話しはそれで終わり?」

マミ「ううん、ここからが本番よ」

マミ「放課後、美樹さんの家に二人がいくらしいの」

マミ「そこで私と佐倉さんにも来て欲しいんだって」

杏子「え?あたしらが?」

マミ「ええ」

杏子「うーん、でもいいのか?その美樹って子は恥ずかしがり屋なんだろ?」

杏子「それにあたしらより先にクラスメイトと…」


259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 05:27:22.70 ID:JASuwmGTO

マミ「佐倉さん、そこは察してあげて」

杏子「え?」

マミ「ほら、鹿目さんも暁美さんも…」

杏子「そ、そっか…うん、わかった」

マミ「あ、でもクラスメイトからもう一人来るんだって」

杏子「聞いてもわかんないだろうけど、一応聞いとく」

杏子「そのクラスメイトってだれさ」

マミ「えっと…志筑仁美さん…らしいわ」


261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 05:31:30.91 ID:JASuwmGTO

放課後

さやか「ここがわたしの部屋だよ」

ほむら「お邪魔します」

まどか「お邪魔しちゃって、ごめんね」

さやか「いいよ、お母さんもお父さんもまだ帰ってこないし」

さやか「他に誰も来ないしさ」

ほむら「…そう」

さやか「…ここに二人を呼んだのは、わたしの話を聞いて欲しかったからなんだ」

さやか「あたしがこうして普通に話せるのは二人だけだし」

さやか「もう開き直って、わたしのこと話そうと思ったんだ」


262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 05:34:24.51 ID:JASuwmGTO

ほむら「美樹さん…」

まどか「ありがとう、でも無理しないでね?」

さやか「大丈夫、開き直っちゃってますからね」

さやか「それに大した話でもないから、簡単に話すよ」

さやか「言う必要はないのかもしれないけど、二人には話さなきゃいけないきがしてさ」

まどか「……」

ほむら「…お願いするわ」

さやか「…わたしはさ、虐められてたんだ」


263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 05:38:45.69 ID:JASuwmGTO

まどか「い、虐め…?」

ほむら「……」

さやか「最初に虐められてたのは、わたしじゃなかったんだ」

さやか「クラスで一番暗くて静かな子だったよ」

さやか「…わたしはその子が虐められてるのを見るのが我慢できなくて」

ほむら「…助けた」

さやか「…うん、わたしは…今はこんなんだけどさ」

さやか「小学生のころは友達も多くて、結構人気あったんだよ?」

さやか「まぁ、今はこれだから嘘だと思うだろうけどね」


284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 06:43:10.78 ID:JASuwmGTO

仁美「そ、そうですわね…」

仁美「私も美樹さんの友達にしてください!」

さやか「ぇと…」

さやか(もう…ほんとわけわかんなあなぁ…)

さやか(みんな急すぎるっての)

さやか(でも…)

さやか「…気のせいなら、わたしも懐かしいような…」

仁美「!」

さやか「暁美さんや巴さん、佐倉さんもそうだけど」

さやか「…鹿目さんと志筑さんとは特に不思議な感じがして」

さやか「まるで昔別れた友達ような感覚がしたんだ…」


285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 06:46:20.33 ID:JASuwmGTO

仁美「まあ…!」

まどか「えっ?美樹さんもそうだったの?」

まどか「実は私もそうなんだ!初めてあったような感じがしなくって」

ほむら「!」

ほむら(そっか…だからまどかは…)

まどか「えへへ、もしかしたらわたし達は前世でも仲良しだったのかもしれないね」

仁美「鹿目さん…ええ、そうですわね」

さやか「前世で仲良し…か」

まどか「うんっ!」


286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 06:50:22.42 ID:JASuwmGTO

マミ「前世での因果…もしかしたらそうなのかも知れないわね」

杏子「なに難しい事言ってんだよ」

マミ「えっ?でも」

杏子「みんな友達になれた、それでいいじゃんか」

マミ「……そうね、佐倉さんの言う通りよ」

杏子「…まぁ、あたしもマミと初めて会った時そんな感じがしたんだけどね」

マミ「えっ?ほんと?」

杏子「ああ」

マミ「えへ、そっか」


287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 06:53:37.70 ID:JASuwmGTO

ほむら「……」

ほむら(私だけ記憶を受け継いでいた気でいたけど)

ほむら(案外、そうじゃなかったのかも知れないわね)

ほむら「ふふっ」

まどか「ねえ、美樹さん」

さやか「なに?鹿目さん」

まどか「美樹さんのこと、さやかちゃんって呼んでもいい?」

さやか「えっ…」

まどか「…まだ、馴れ馴れしいかな?」

さやか「あっ、いや…」


289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 06:56:36.76 ID:JASuwmGTO

さやか「……いいよ」

まどか「えっ?」

さやか「さ、さやかちゃんでいいよ」

まどか「ほんとっ?」

さやか「う、うん…」

まどか「わーい!」

仁美「うふふっ」

さやか「で、でも…条件がある…」

まどか「えっ?なにかな?」

まどか「わたし、頑張るよ!」

さやか「え、えと…わ、わたし…」

さやか「わたしも…鹿目さんのこと…」

―――――

―――



290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 06:59:49.98 ID:JASuwmGTO

さやか「まーどかっ!なにやってんの?」

まどか「あっ、さやかちゃん!」

さやか「なになにぃ?…日記?書いてんの?」

まどか「うん、正確には日記じゃないんだけどね」

さやか「ふーん、ねっ!呼んでもいーい?」

まどか「だ、ダメだよっ!」

さやか「えー?まどかのケチ!」

キュゥべえ「ケチケチ!魔女ケチケチー!」

さやか「あれ、キュゥべえじゃん」

キュゥべえ「早く僕と契約してよぉー!」


291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 07:03:14.47 ID:JASuwmGTO

キュゥべえ「いったい僕を何年待たせるつもりなんだー!」

さやか「いや、初めから契約なんてするつもりないし」

キュゥべえ「えぇっ?」

さやか「ねー、まどか?」

まどか「うんっ、さやかちゃん」

キュゥべえ「むむむ!ゆるすまじ!」

キュゥべえ「チョップ!チョップ!チョップステ…」

ほむら「これあげるから向こうに行ってなさい」

キュゥべえ「わー!竹輪の磯部焼きだぁー!」

ほむら「ほらっ」ポイッ

キュゥべえ「ばきゅーん!」


293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 07:07:26.13 ID:JASuwmGTO

さやか「よっす、ほむら!」

ほむら「あなた達は今日も元気そうね」

まどか「えへへ」

ほむら「まどか、さやか。仁美が今度の休みに一緒に勉強しようと行っていたけど」

ほむら「どうする?行く?」

さやか「仁美ってことは、また別荘かな?」

まどか「行きたい!」

ほむら「ふふっ、もちろんそうなるわよね?」

ほむら「もう仁美は四人分の準備ができているそうよ」


294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 07:11:46.04 ID:JASuwmGTO

さやか「やったー!さすが仁美!」

ほむら「でも、遊びに行く訳じゃないんだから勘違いしちゃダメよ?」

さやか「わかってるよぉ…」

まどか「マミさん達は大学受験で忙しいのかな?」

ほむら「ええだから今回は四人ってわけ」

まどか「そっかぁ」

さやか「ま、あたし達はさっさと宿題終わらせて、遊ぼー!」

ほむら「とか言ってるさやかが一番宿題残ってるわよ?」

さやか「うっ…」


295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 07:15:31.07 ID:JASuwmGTO

ほむら「それに私はもう殆ど終わっているのよ?」

さやか「うぅっ…ま、まどかは?」

まどか「わたしはあと少しかな」

さやか「何が残ってんの?」

まどか「自由課題だよ」

ほむら「私と協力して作ってるのよね」

まどか「うんっ!」

さやか「えー?まどかだけずるーい!」

まどか「さやかちゃんだって、仁美ちゃんに手伝って貰ってるのに」

さやか「それとこれは別よ、別!」


297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 07:18:47.11 ID:JASuwmGTO

さやか「むー…まあいいや、せめて何を作ってるのかだけで良いから教えてよ」

まどか「んー…大丈夫かな?」

ほむら「構わないわ」

まどか「わかったよ、実はね?さっきのこれがそうなんだ」

さやか「あー、日記みたいなやち?なんなのそれ?」

まどか「んっとね、わたしとほむらちゃんの親友のお話かな」

さやか「まどかとほむらの親友…?」

ほむら「ええ」

さやか「はっ!まさか…仁美か!」


298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 07:21:58.90 ID:JASuwmGTO

まどか「半分正解だけど」

ほむら「半分不正解ね」

さやか「えー?なら誰なのさ?」

まどか「もー、わかってるんでしょ?」

さやか「えっ?」

ほむら「照れ隠ししても無駄よ?」

さやか「うっ…」

まどか「だって、正解は」

ほむら「さやか、だからね」

さやか「まどか…ほむら…」

さやか「うぅっ!さすがはあたしの嫁だぁー!」


299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 07:25:17.96 ID:JASuwmGTO

まどか「もー、やめてよさやかちゃん」

ほむら「ふふっ」

さやか「まどかもほむらもあたしの嫁なのだぁー!」

まどか「てへへ」

さやか「んで、あたしの何を作ってるの?」

さやか「泣き虫がどうこうって見えたけど」

まどか「わたし達とさやかちゃんの出逢いを本にしてみたの」

ほむら「名前こそ変えているけど、私たちの実話よ」

さやか「え…てことは、その泣き虫ってあたし?」

ほむら「ええ」


300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 07:30:53.60 ID:JASuwmGTO

さやか「えー?あたしのどこが泣き虫なのさ?」

まどか「んっと…全部?」

ほむら「だって自己紹介の時も、私たちと保健室に行った時も」

まどか「さやかちゃんの部屋に行った時も」

まどか「さやかちゃん、ずっと泣いてたんだよ?」

さやか「そ、そうなの?ぜんぜん覚えてない!覚えてないからノーカン!」

ほむら「じゃあ今はどうなのかしら?」

さやか「えっ?」

まどか「えへへ、さやかちゃん今も泣いてるよ?」

さやか「えと…こ、これは…これは嬉し泣き…だよ」

さやか「えへ…」

ほむら「ふふっ、まどか。私ちたのタイトルを教えてあげて」

まどか「うん、わたしたちと親友のお話」

まどか「泣き虫な転校生」

おわり


301: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 07:32:23.01 ID:TTt74DlW0

乙乙


308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 08:44:20.26 ID:P2v0IP3H0

よかったまだ残ってた


309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/21(火) 09:34:43.74 ID:WyqmRiod0

おはよう
そして乙


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